アディソン病(読み)アディソンびょう

  • アディソン病 Addison’s disease

百科事典マイペディアの解説

慢性の副腎皮質機能不全症。疲労しやすく,食欲不振,やせ,低血圧皮膚の色素沈着などをきたす。比較的まれな病気で,副腎結核副腎転移のほか,近年自己免疫患としての特発性副腎皮質萎縮が多く報告される。以前は数年の経過で死亡したが,現在はコーチゾンなど副腎皮質ホルモン投与を含む継続的な治療と管理によれば,予後は良好である。
→関連項目低血圧副腎皮質ホルモン副腎皮質ホルモン剤

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世界大百科事典 第2版の解説

ときにアディソン氏病といわれ,現在では慢性原発性副腎皮質機能低下症primary hypoadrenocorticismともいう。1855年T.アディソンによって記録されたため,この名がある。副腎皮質ホルモン欠乏によって起こるもので,全身倦怠,胃腸症状,皮膚の黒化の3症状をおもな特徴とする。発症は30~40歳代に多く,原因には副腎の結核,特発性副腎萎縮,副腎の癌,真菌症などがあり,また先天性副腎皮質低形成など先天性のものもある。

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世界大百科事典内のアディソン病の言及

【アルドステロン】より

…この場合の治療薬には,アルドステロンに拮抗する合成ステロイドのスピロノラクトンが使用されるが,これはカリウム喪失を伴わない良い利尿薬である。逆に,結核,癌転移,自己免疫疾患等が原因でおこる副腎皮質不全症(アディソン病)では,皮質ホルモン全般の欠落症状が現れる。治療には,鉱質,糖質両コルチコイドを投与せねばならないが,鉱質コルチコイドとしては,アルドステロンより効力の弱い11‐デオキシコルチコステロン・アセテートやフルドロコルチゾン・アセテートが用いられる。…

【副腎皮質ホルモン】より

…脳下垂体腺腫からのACTH過剰分泌の結果,副腎からのコルチゾール分泌が増加したり,副腎に生じた腺腫から多量のコルチゾールが慢性的に分泌されると,クッシング症候群を呈する。また,副腎結核や特発性副腎皮質萎縮により,副腎からのコルチゾールの分泌が低下するとアディソン病となる。副腎腺腫から多量のアルドステロンが分泌されると,原発性アルドステロン症となる。…

※「アディソン病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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