アハロノフ・ボーム効果(読み)あはろのふぼーむこうか(英語表記)Aharonov‐Bohm effect

知恵蔵 「アハロノフ・ボーム効果」の解説

アハロノフ・ボーム効果

電子が、磁場そばを通るだけでその影響を受ける現象電子線の波を干渉させると、通り道から外れた磁場によっても干渉縞が変化する。1959年、Y.アハロノフ、D.ボームが理論で示し、外村彰らが86年までに実験で確認した。理論上想定した、磁場の外にも広がる電磁ポテンシャルという量の実在も示唆している。

(尾関章 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android