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アムステルダム=プレイエル運動 アムステルダム=プレイエルうんどうMouvement d'Amsterdam-Pleyel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アムステルダム=プレイエル運動
アムステルダム=プレイエルうんどう
Mouvement d'Amsterdam-Pleyel

1930年代のファシズムの台頭に対し,労働者,知識人によって国際的に展開された反ファシズム,反戦の運動。発端は,日本による満州侵略の世界戦争への発展を懸念したフランスの作家 H.バルビュスが,32年5月,R.ロランとともに戦争反対の国際会議を提唱,同年8月 27日から3日間,アムステルダムで世界 38ヵ国から 2196名が参加して会議が開かれたことによる。この大会で反戦世界委員会が組織され,バルビュス,ロランをはじめ,M.ゴーリキー,J.ドス・パソスらの作家,A.アインシュタイン,B.ラッセル,P.ランジュバンらの科学者,M.カシャン,W.ミュンツェンベルク,片山潜らの左翼活動家が名を連ねた。第2回大会は同年 10月 21日から3日間,パリのプレイエル館で開かれ,以後この運動はアムステルダム=プレイエル運動と呼ばれるようになった。 33年1月ドイツで A.ヒトラー政権が成立,34年2月にはフランスで右翼による騒乱事件 (二月六日事件) が発生,これを機にフランスで 35年3月,哲学者 M.アラン,科学者ランジュバンらが中心となって反ファシズム知識人監視委員会が結成され,アムステルダム=プレイエル運動はこの委員会とも連携しつつ反ファシズム勢力の結集を呼びかけ,36年の人民戦線成立の基盤をつくりだした。

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