アリアドネの糸(読み)アリアドネのいと

故事成語を知る辞典 「アリアドネの糸」の解説

アリアドネの糸

非常に難しい状況から抜け出す際に、その道しるべとなるもののたとえ。

[使用例] はてしもなき迷路が、娯楽の世界を支配している。いつになったら、人々は、アリアドネの糸をたどって、そのもとの入口に帰っていきはじめるのか[中井正一脱出回帰|1951]

[由来] アポロドーロス「ギリシャ神話」に載っている伝説から。アテナイ王子テセウスは、ミノタウロスという怪物を退治するため、通路が非常に複雑に入り組んでいる「迷宮(ラビリンス)という建物に入ろうとしますが、そこから脱出する方法がわかりません。すると、アリアドネという少女が、通り道に沿って糸を張りながら奥へと進み、怪物を退治したらその糸をたどって戻ってくればいい、と教えてくれました。その通りにしたテセウスはみごと、ミノタウロスを退治することができたのでした。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「アリアドネの糸」の解説

アリアドネの糸

日本ポピュラー音楽。歌はJ-POPグループ、Do As Infinity。2011年発売。作詞:Hayato Kimura、Do As Infinity、作曲:Miki Watanabe。フジテレビ系で放送ドラマチーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」の主題歌

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android