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アルス・ノバ ars nova

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルス・ノバ
ars nova

14世紀のフランス,イタリアの音楽とその理論の総称。「新しい芸術」の意。 P.ビトリの記譜法理論書の表題に由来し,後年一般に芸術思想としていわれるようになった。新しいリズムと旋律の記譜法によって人間的な感覚の息吹きを伝える音楽をさしたもので,13世紀のアルス・アンティカ (古い芸術) と対照された。フランスのビトリ,G.マショー,イタリアのヤコポ・ダ・ボローニャ,F.ランディーニらが活躍した。ロンドー,ビルレー,バラータ,カッチャなどの世俗音楽がポリフォニーの技法で作曲される一面,宗教音楽のミサ曲などにも,大規模な通作された作品が現れるのが特徴である。

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百科事典マイペディアの解説

アルス・ノバ

ラテン語で〈新しい芸術〉の意。音楽史では,ポリフォニー技法が高度な発展をとげた14世紀フランスの様式を示す。広義には同時代のイタリアの様式をも含めるが,様式の違いからこれはイタリア語で〈トレチェントTrecento〉とも呼ばれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルス・ノバ
あるすのば
ars novaラテン語

「新技法」を意味する14世紀フランス音楽の総称。新しい記譜法について論じたビトリ作とされる音楽理論書(1325ごろ)の題名に由来する。その特徴は、従来の記譜法における音価の三分割法に加えて二分割法も容認したこと、イソリズムとよばれる独自のリズム法やホケトゥスなどの特殊な技法の使用、世俗音楽に対するポリフォニーの積極的な適用と世俗音楽の定型化などであり、その代表としてマショーの音楽があげられる。これに対し、前代の13世紀フランス音楽をアルス・アンティクアars antiqua(古い技法)とよんで区別した。なお、アルス・ノバの語は、イタリア音楽をはじめとする14世紀ヨーロッパ音楽全体をさす場合もある。[今谷和徳]

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