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アルブミン albumin

翻訳|albumin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アルブミン
albumin

単純蛋白質の一種。血清中には約7~8%の蛋白が含まれており,現在,約 100種類が知られているが,アルブミンが最も多く,血清総蛋白の 70%近くを占めている。これらの血清蛋白は体の健康を維持するため,常に体内で合成され続けているが,肝臓や腎臓などの機能障害で体内の代謝に異常が生じると,血液中のその値が変動するので,その測定が疾病の診断に利用されている。ことにアルブミンとグロブリンの比 (A/G比という) の測定は重要で,血清総蛋白の値は正常でも,この比の値が低下したときは,肝臓障害や癌が疑われる。

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百科事典マイペディアの解説

アルブミン

グロブリンとともに,大部分の動植物の細胞や組織に広く見出されるタンパク質一群。語源は卵白に由来。代表的なものに卵白アルブミン血清アルブミンなどがある。分子量数万以下で,20種の基本アミノ酸のみで構成された単純タンパク質
→関連項目血漿交換胎児治療

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栄養・生化学辞典の解説

アルブミン

 本来の定義は水に可溶性のタンパク質をいうが,その多くが硫酸アンモニウム半飽和溶液に可溶なタンパク質であることから,これを定義とする場合もある.しばしばグロブリンの対語として使われる.血清アルブミン,オボアルブミンラクトアルブミンなど,特定のタンパク質を指す語としても用いられる.

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世界大百科事典 第2版の解説

アルブミン【albumin】

卵白albumenに由来する言葉で,一群の単純タンパク質の総称である。代表的なものに,動物性アルブミンとして卵(らん)アルブミンegg albumin,血清アルブミンserum albumin,乳アルブミンlacto albuminなど,また植物性としてロイコシンleucosin(コムギ,オオムギ),レグメリンlegumelin(エンドウ,ダイズ)がある。卵アルブミンの大部分はオバルブミンovalbuminとよばれ,分子量4万5000のタンパク質であり,これだけで白身中のタンパク質の65%を占める。

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大辞林 第三版の解説

アルブミン【albumin】

動植物の細胞・体液などに含まれる一群の可溶性タンパク質の総称。単純タンパク質の一つ。水溶液を加熱すると変性して凝固する。卵の白身や血清・乳汁などに含まれる。卵白アルブミン・血清アルブミンなど。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アルブミン
あるぶみん
albumin

タンパク質の分類上の一つのグループ。動物のアルブミンには卵白アルブミン、血清アルブミン、乳汁のラクトアルブミンなどがあり、植物のアルブミンにはムギのロイコシン、エンドウのレグメイン、トウゴマのリシンなどがある。アルブミンの定義は、もともと1907年にイギリス生理学会が提案したタンパク質の分類法によっている。これによると、アミノ酸だけで構成される単純タンパク質のうち、水によく溶けるものをアルブミン、水に溶けにくいものをグロブリンと分類した。しかし現在では、アルブミンという分類のなかには、分子量やアミノ酸組成、役割などの異なるさまざまなタンパク質が含まれていることがわかっている。また、代表的なアルブミンの一つである卵白アルブミンは、かつて単純タンパク質と考えられていたが、アミノ酸以外に糖やリン酸を含む複合タンパク質であることも明らかになった。[笠井献一]

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世界大百科事典内のアルブミンの言及

【水腫】より

…このときの組織液は比重が低くタンパク質は少ない。(3)血漿の膠質浸透圧の低下 血漿の膠質浸透圧は血漿タンパク質,とくにアルブミンの量に左右され,アルブミンの量が減少すると浸透圧は低くなり水腫がおこる。アルブミンの減少をきたす原因としては摂取の不足と排出過剰とがある。…

【タンパク質(蛋白質)】より

…ポリペプチド鎖のみから成るものを単純タンパク質simple protein,他の物質と結合して(非共有結合も含める)存在するものを複合タンパク質conjugated proteinという(表3-(1))。溶媒中の等電点の違いによる分類もあり(表3-(2)),また,アルブミン,グロブリンなどの名は,溶解度によりタンパク質を分類したときの名残りである(表3-(4))。主としてX線解析による成果をもとに,二次構造,三次構造の違いからタンパク質を分類しようとする試みをまとめると表3-(3)のようになる。…

※「アルブミン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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