日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
アルブーゾフ(Boris Aleksandrovich Arbuzov)
あるぶーぞふ
Борис Александрович Арбузов/Boris Aleksandrovich Arbuzov
(1903―1991)
ロシアの化学者。1926年にカザン農林学校を卒業、カザン化学技術学校教授(1935~1938)を経て、カザン大学教授に就任した。ソ連時代の科学アカデミーの有機・物理化学研究所所長とカザン大学ブトレロフ化学研究所所長を歴任。1937年「双環テルペン炭化水素とその酸化物の核異性体転換」の論文で博士号を取得。以降、主としてテルペンや複素環式化合物の構造や形成に関して400編以上の科学論文を発表し、有機化学、物理化学の分野の研究を進めた。ソ連国家賞、レーニン勲章などを授与されている。
[髙山 進]
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