ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレビ」の意味・わかりやすい解説
アレビ
Halévy, (Jacques-François-) Fromental (-Élie)
[没]1862.3.17. ニース
ユダヤ系のフランスの作曲家。本姓 Lévy。 1809~19年パリ音楽院で L.ケルビーニらに学び,19年カンタータ"Herminie"でローマ大賞を受けてローマに留学。 27年以後,パリ音楽院の和声,伴奏法,対位法などの教授をつとめ,そのかたわらパリのイタリア座の伴奏者,30年から国立オペラ座合唱指揮者となる。その間,フランスオペラの作曲家として人気を集めた。代表作は『ユダヤの女』 (1835) 。娘ジュヌビエーブは弟子ビゼーの妻。
アレビ
Halévy, Daniel
[没]1962. パリ
フランスの歴史家,随筆家,批評家。 Ludovicの息子。フランスにおける最初のニーチェの翻訳者,研究者。主著『フランス労働運動試論』 Essai sur le mouvement ouvrier en France (1901) ,『ニーチェの生涯』 La Vie de Frédéric Nietzsche (09) ,『ニーチェ』 Nietzsche (44) 。詩人 C.ペギーと親交があった。
アレビ
Halévy, Ludovic
[没]1908.5.8. パリ
フランスの小説家,オペレッタ作者。代表作はメイヤックと共作した脚本『うるわしのエレーヌ』 La Belle Hélène (1863) で,J.オッフェンバックの名曲により大成功を博したため,以後も共作を続けた。ほかにメリメの『カルメン』 Carmenをビゼーのために脚色 (75) した。 Léonの息子,F.アレビの甥。
アレビ
Halévy, Élie
[没]1937. セーヌエオアーズ,シュシアンブリ
フランスのイギリス史家。 Danielの兄。著書『19世紀イギリス国民史』 Histoire du peuple anglais au XIXe siècle (3巻,1913~23) 。
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