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アーミッシュ Amish

翻訳|Amish

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アーミッシュ
Amish

アメリカ合衆国,ペンシルバニア州などに住むプロテスタント教会一派。18世紀前半にヨーロッパからペンシルバニアに入植後,中西部にも移住していったといわれる。ペンシルバニア・ダッチと呼ばれるドイツ語方言を話し,現代社会の物質文明に完全に背を向け,今日まで入植当時の生活様式を保持している。電気器具,自動車,電話などを一切使用せず,独自のコミュニティをつくり,おもに農業に従事し,子供の教育も独自に行なう。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

アーミッシュ

キリスト教のプロテスタントの一派。欧州での宗教迫害を逃れ、北米に移住し、米国やカナダに20万人以上が住むとされる。聖書を厳格に解釈し、現代社会とは一線を画した生活をし、暴力を否定する。男性は幅広の帽子をかぶり長いひげをはやし、女性は頭髪を隠し、黒い靴をはくのが基本。ペンシルベニア・ダッチと呼ばれる独自の言語を用いる。

(2009-10-10 朝日新聞 夕刊 こころ)

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デジタル大辞泉の解説

アーミッシュ(Amish)

プロテスタントメノナイト派から独立した宗派。また、その信徒。スイスのアマン(J.Ammann[1644ころ~1730ころ])が創始。アメリカ・カナダの農村に集団的に住み、規律に基づき電気・自動車などを使わない生活様式を守っている。

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大辞林 第三版の解説

アーミッシュ【Amish】

キリスト教メノナイト派の一派。また、その信徒。スイスのアマン(J.Ammann 1644頃~1730頃)により創始。アメリカのペンシルベニア州を中心に居住。自動車や電気を用いず、特異な生活様式を保持。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アーミッシュ
あーみっしゅ
Amish

16世紀のオランダ、スイスのアナバプティスト(再洗礼派)の流れをくむプロテスタントの一派であるメノナイトから、1639年に分裂した一派。ヤコブ・アマンJacob Ammanを指導者として始まったためアーミッシュとよばれる。イエスやアマンの時代の生活を実践しようとする復古主義を特徴とする。メノナイトと同様、ルターやツウィングリの国教会制度を拒否(教会と国家の分離を主張)、国民性やイデオロギーの違いで人を殺すより、牢獄へ行った方がよいとする平和主義を貫く。映画『刑事ジョン・ブック――目撃者』(1985)で広く知られるようになった。現代文明を拒否して電気や車を使わず、馬車を用いて、おもに農業を営む。地味な服装は信仰の表れである。アメリカ合衆国では、義務教育や兵役拒否で国家と争うが弾圧は受けなかった。権威や偶像を認めず、自然とともに暮らすアーミッシュの質素な生き方から何かを学ぼうとする現代人もいる。アーミッシュ単独の実数はつかみにくいが、メノナイト系全体では、1990年現在、北アメリカに約38万人、世界に約85万6000人といわれている。[野村文子]
『菅原千代志著『アーミッシュ――もう一つのアメリカ』(1997・丸善)』

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