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イサアクス Jorge Isaacs

世界大百科事典 第2版の解説

イサアクス【Jorge Isaacs】

1837‐95
コロンビアの作家。文学グループ〈エル・モサイコ〉に属し,その主要作品《マリア》(1867)はラテン・アメリカのロマン主義文学の傑作と評価されている。この小説は一人称で書かれ,彼と同じユダヤ系の息子エフラインと孤児マリアとの悲恋を描く。ベルナルダン・ド・サン・ピエールの《ポールとビルジニー》,シャトーブリアンの《アタラ》の系譜に属する。【神代 修】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

イサアクス
いさあくす
Jorge Isaacs
(1837―1895)

コロンビアの小説家、詩人。改宗ユダヤ人の子として成長するが、父親の仕事の都合で医者になる夢を捨てる。その後、軍人、農夫、ジャーナリスト、教師などの職につくものの、そのたびに苦い経験をし失望感を味わう。1864年に感傷的、叙情的な『詩集』を発表するが、世界的名声をもたらしたのは文学仲間の援助で出版した、自伝的要素が随所にみられる小説『マリア』(1867)である。牧歌的な背景のなかで、地主の息子エフラインとその従妹(いとこ)マリアの出会い、恋、エフラインのイギリスへの帰国、マリアの病、そして死という若い男女の悲恋を描いたこの作品は、時を超え、いまなお若い世代に読み継がれている。[安藤哲行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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