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イロコイ諸族 イロコイしょぞく

百科事典マイペディアの解説

イロコイ諸族【イロコイしょぞく】

主としてペンシルベニアエリー湖オンタリオ湖付近に分布したアメリカ・インディアン。半定住的でトウモロコシ栽培を行った。トーテムをもつ母系氏族からなる部族が部族連合に発達し,連合は選挙に基づく政治構造を有し,フランスの植民時代に対抗した。

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世界大百科事典 第2版の解説

イロコイしょぞく【イロコイ諸族 Iroquois】

北アメリカ北東部の森林地帯に居住していたインディアンで,イロコイ系言語の話者の総称。そのなかで,セネカSeneca,カユガCayuga,オノンダガOnondaga,オナイダOneida,モホークMohawkの5部族(後にタスカローラTuscaroraが加入して6部族)がイロコイ同盟を結成していた。L.H.モーガンの研究によりイロコイ同盟は広く知られている。同盟を構成する諸部族はセント・ローレンス川流域からオンタリオ,エリー両湖周辺に居住していた。

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世界大百科事典内のイロコイ諸族の言及

【アメリカ・インディアン】より

…とくにミシシッピ川下流域には,ナチェス族,チョクトー族などが都市国家的な政治統合体をもち,その社会は貴族,平民,奴隷などに階層化し,近隣の諸部族と同盟関係を結成していた。また,東部海岸地方のイロコイ諸族は,5部族(後には6部族)が同盟を結び,代表者を出して合議体を形成していたが,これは各部族に共通する問題や対外問題を処理するための政治組織であった。 東部海岸のインディアン諸族はヨーロッパ人の植民地建設の進行につれて,最初に大きな影響を受けた。…

【氏族制度】より


【研究史と問題の所在】
 人類史における氏族制度の意義をはじめて体系的に明らかにしたのは,L.H.モーガンの《古代社会》(1877)である。モーガンは多年にわたり,みずから北アメリカ東部のイロコイ諸族の中に入って調査にあたったが,ここに発見した母系の氏族制度がイロコイ諸族の社会に占める大きな役割に対してひじょうな興味をおぼえ,この種の形態を,文明のはるか以前,人類進化の初期に生まれた原始的な氏族制度の典型と考えた。この原始的氏族は,共通の女性の祖先から出たと信ぜられる女系の子孫からなる。…

【土地保有】より

…このうち初期の焼畑耕作や塊根栽培の支配的な社会では,地味の衰えにともない数年ごとに耕地を移転する必要があるので,人々は特定区域の土地との恒久的関係を結ぼうとはしない。例えば北米インディアンのイロコイ諸族では,村落の土地は氏族共同体の所有であり,各家族は共同家屋に付属する庭畑やそれぞれ固有の農地の用益を認められているが,この場合の私的占取はその土地が利用されている限りにとどまり,土地の相続,売買,賃貸借はできない。 これに対し水稲耕作などにより高度な定着農耕が行われる社会では,部族や村落による全体的土地規制の下で,なおかつ特定の土地に対する永続的私的占取が認められる。…

※「イロコイ諸族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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