人々に影響を及ぼす人物をいい、とくに人気のある芸能人やスポーツ選手、識者などの有名人をはじめ、あるコミュニティや分野のなかで大きな影響力をもつ人。また、その発言が信頼される人。インターネット上のブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのソーシャルメディア、口コミサイトが普及し、ある人物の発言が多数の人へと伝播しやすくなったことで、口コミの起点になったり、情報を増幅する役割を果たしたりするなど、情報の中心的な存在となり、カリスマ的な人気を博す人が、ネット上に数多く登場するようになった。
インフルエンサーということばは、ブログの利用者が急増した2007年ころから流行語となり、頻繁に使われるようになった。その後、このことばが使われる頻度は落ちたものの、特定の得意分野や専門分野のスペシャリストなどは、インターネット上で依然として大きな影響力をもち、彼らがSNSなどに投稿するたびに、たくさんのPV(ページビュー)やトラックバックを得ている。
インフルエンサーは多くの場合、新製品の購買などの意思決定に大きな影響力をもっている。そこで、企業などでは従来のマスメディア広告と連動しながら、質の高い口コミをインターネット上に広げていくため、新製品情報などの発表にあわせ、インフルエンサーにアプローチすることが定着している。これをインフルエンサー・マーケティングという。また、フェイスブックFacebookやリンクトインLinkedInをはじめとするSNSでは、インフルエンサーの影響力の大きさが測定できるソーシャルスコアリングが可能になっている。このソーシャルスコアの記録を活用したインフルエンサー・マーケティングを、企業の販売戦略として活用する動きも広がっている。
一方、インフルエンサー・マーケティングは、やらせブログやステルスマーケティングなどにつながるという懸念もある。
[編集部 2019年12月13日]
(2017-3-23)
出典 (株)トライベック・ブランド戦略研究所ブランド用語集について 情報
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