コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

インフレーション理論 インフレーションりろん theory of inflation

3件 の用語解説(インフレーション理論の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インフレーション理論
インフレーションりろん
theory of inflation

インフレの原因,発生過程に関する理論。大別して,実物経済の需給関係,貨幣的現象,期待形成の3つの視点がある。 (1) 実物経済の需給関係を重視するものとして,経済全体の総需要が潜在的な供給能力を超えた超過需要の発生により物価を上昇させるディマンドプル型理論,および生産費用の上昇が価格を押上げるコストプッシュ型理論のほか,現象として需給のボトルネックインフレ,生産性上昇率格差インフレがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

インフレーション‐りろん【インフレーション理論】

インフレーション宇宙

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

インフレーション理論
いんふれーしょんりろん
cosmic inflation theory

宇宙が、誕生する極初期(10のマイナス37乗秒後から10のマイナス35乗秒後の間)に、指数関数的に(10の43乗倍に)膨張したとする理論。これまでに、探査衛星COBE(コービー)や探査機WMAP(ダブリューマップ)などによる観測から、宇宙はビッグ・バン(火の玉)により始まったことがわかっている。しかし、なぜ最初に火の玉のように高温の状態で始まったのか、なぜ宇宙の曲率がほぼゼロで、平坦なのか(平坦性問題)、なぜ相互に連絡できないくらい遠く離れた場所どうしでも性質が同じなのか(地平線問題)、などの問題が残った。それらを解決したのが、重力を除いた三つの力(電磁気力、強い力、弱い力)を統一する大統一理論から予想される、真空の相転移に基づくインフレーション理論で、1981年(昭和56)に宇宙物理学者の佐藤勝彦(さとうかつひこ)(1945― )とアラン・グースAlan Harvey Guth(1947― )により、ほぼ同時に提唱された。これによれば、極微の時空を急激な膨張により、宇宙的な大きさの時空へ拡張できる。そして、真空のエネルギー密度は膨張しても一定であるため、急激な膨張により、非常にエネルギーにあふれた宇宙へと成長できる。膨張が終了した後、真空のエネルギーが潜熱として解放され、ビッグ・バンの元になる。また、膨張の原因が、真空のエネルギーに働く宇宙斥力であることにより、(神の一撃のような)外的な要因を必要としない。次に、現在の宇宙の階層構造の種を仕込める。この構造の種(真空のエネルギーの量子的ゆらぎ)がインフレーションによる急激な膨張で引き延ばされ、現在の宇宙の階層構造が形成されたと考えられている。これらの急激な膨張から、空間を引き延ばして、宇宙の曲率をゼロにすることで、平坦性問題が解決される。そして、元々近くにあったものが非常に離れた場所に引き離されて、地平線問題も解決される。インフレーション理論からは、子宇宙や孫宇宙などを生成するマルチバース(多元宇宙)などの考え方も現れ、さまざまな研究が進んでいる。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

インフレーション理論の関連キーワードフレーム理論ディスインフレーションインフレ期待悪性インフレ消費インフレ病理ホームメードインフレインフレーション(インフレ)ハイパー・インフレーション(Hyper inflation)戦時インフレーション

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

インフレーション理論の関連情報