コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

イーリアス

3件 の用語解説(イーリアスの意味・用語解説を検索)

百科事典マイペディアの解説

イーリアス

ホメロスによる長編叙事詩ギリシア最古最大の作品。全24巻。トロイア戦争10年目のある49日間,ギリシア軍の総大将アガメムノンのはずかしめを受けた勇士アキレウスが,怒って戦いから身を引いてしまったことに端を発する悲劇的な事件を語る。
→関連項目アエネイス英雄叙事詩オデュッセウス

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

デジタル大辞泉の解説

イーリアス(〈ギリシャ〉Ilias)

イリアス

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

イーリアス【Ilias】

オデュッセイア》と並ぶ,ホメロスによるギリシア最古の長編叙事詩(前8世紀中ごろ,1万5693行)。神話伝説的にはヘシオドスが《農と暦(仕事と日々)》でいう英雄時代,歴史的にはミュケナイ時代(前1600‐前1100)を背景に,トロイア戦争を題材にする。物語はギリシアの遠征軍がトロイアを包囲して迎えた10年目の,ある49日間のできごと。アキレウスは全軍の会議の席で王アガメムノンアポロンの怒りを鎮めるために,その神官の娘を返すよう迫るが,王は代りに彼の愛する捕虜の娘を奪う。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のイーリアスの言及

【アガメムノン】より

…その10年後,トロイアを陥落せしめ,所期の目的を遂げた彼は,みずからの婢妾としてトロイア王女カッサンドラを伴い,故国に凱旋したが,妃とその情人アイギストスに殺された。彼を主要な登場人物とする文学作品では,トロイア戦争中の彼とギリシア軍最大の英雄アキレウスとの争いを語るホメロスの叙事詩《イーリアス》,エウリピデスの《アウリスのイフィゲネイア》,アガメムノンの殺害とその子女オレステス,エレクトラによる仇討を描いたアイスキュロスの〈オレステイア三部作〉等の悲劇が名高い。【水谷 智洋】。…

【ギリシア神話】より


【資料】
 宗教的聖典の類を欠く古代ギリシアの神話伝説を伝えているのは,一般には文学とみなされているもので,ほぼ年代順に次のごときものである。ギリシア最古の文献でもあるホメロスの叙事詩《イーリアス》《オデュッセイア》。ついで神々の系譜の総合的整序の企てともいうべきヘシオドスの《神統記》と《農と暦(仕事と日々)》。…

【グラウコス】より

…彼はいとこのサルペドンとともにリュキア勢を率いてトロイアに出征,ギリシア軍と戦った。戦場でギリシアの英雄ディオメデスにまみえて名のりあったとき,互いの先祖の交誼を知って戦いを放棄,鎧を交換して別れた話はホメロスの《イーリアス》で有名。のちアキレウスの死体をめぐる戦闘で大アイアスに討たれた。…

【詩】より

…いずれにせよ,どちらの場合も,まず叙事詩,ついで抒情詩,劇詩が盛んになっている。 古代ギリシアはまず,ホメロスという伝説的な詩人の作と伝えられる二大叙事詩《イーリアス》と《オデュッセイア》を持つ。これはトロイア戦争を題材とする膨大な叙事詩群の一部をなすもので,紀元前8世紀ごろ成立したとされるが,実際にはそれ以前から長期にわたって吟遊詩人によって語り伝えられていたものらしい。…

【トロイア戦争】より

…トロイア戦争は英雄時代の最大のできごととしてギリシア文学,造形美術に計りがたい豊富な題材を提供した。前8世紀ころホメロスにより作られたとされる《イーリアス》と《オデュッセイア》がとりわけ重要かつ有名であるが,これら長編叙事詩も実は伝説のほんの一環を扱っているにすぎない。そこでホメロス以後,前6世紀ころにかけ,ホメロスの物語の前後を補う幾多の叙事詩が作られ,ここに戦争の発端から,参戦した英雄たちの後日譚に至る一部始終が網羅されることになった。…

【ベントリー】より

…また,1697年に発表のカリマコスの断片の最初の本格的集成をはじめ,他の学者の校訂版への協力という形でも本文修訂の手腕を発揮して,アリストファネス,プラウトゥス,ルクレティウス等から碑文に至るまでの幅広い古典文献を手がけた。晩年は新約聖書の最古のテキストを復元しようと試み,また〈ディガンマ〉がホメロスの韻律に残存している事実に気づいて,この文字を復活させた《イーリアス》の校訂版を出そうとしたが,いずれも未完に終わった。彼の数多い修訂は,おもに韻律や言語についての精密な古典学的知識に基づく理性的なもので,ときには合理主義に行過ぎも見られるが,古今未曾有の大修訂家として評価されている。…

【ホメロス】より

…古代ギリシア文学史の劈頭を飾る二大英雄叙事詩《イーリアス》ならびに《オデュッセイア》の作者と伝えられる詩人。生没年不詳。…

【本】より

…パピルスもおそらく早い時代にエジプトから輸入されたであろう。《イーリアス》が24巻に分けられたのは,すでにパピルス巻物がギリシアにおいても用いられるようになってから後のことである。《オデュッセイア》は《イーリアス》より少ない巻数におさめられるにもかかわらず,やはり24巻に分けられたのは,《イーリアス》と釣り合うためであろう。…

※「イーリアス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

イーリアスの関連キーワードアエネイスオデュッセイアオデュッセウススキュラチャップマンホメロスユリシーズオディッセートロイア戦争『イリアス』/『オデュッセイア』

今日のキーワード

大寒

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

イーリアスの関連情報