百科事典マイペディアの解説
→関連項目アエネイス|英雄叙事詩|オデュッセウス
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…その10年後,トロイアを陥落せしめ,所期の目的を遂げた彼は,みずからの婢妾としてトロイア王女カッサンドラを伴い,故国に凱旋したが,妃とその情人アイギストスに殺された。彼を主要な登場人物とする文学作品では,トロイア戦争中の彼とギリシア軍最大の英雄アキレウスとの争いを語るホメロスの叙事詩《イーリアス》,エウリピデスの《アウリスのイフィゲネイア》,アガメムノンの殺害とその子女オレステス,エレクトラによる仇討を描いたアイスキュロスの〈オレステイア三部作〉等の悲劇が名高い。【水谷 智洋】。…
…
【資料】
宗教的聖典の類を欠く古代ギリシアの神話伝説を伝えているのは,一般には文学とみなされているもので,ほぼ年代順に次のごときものである。ギリシア最古の文献でもあるホメロスの叙事詩《イーリアス》《オデュッセイア》。ついで神々の系譜の総合的整序の企てともいうべきヘシオドスの《神統記》と《農と暦(仕事と日々)》。…
…彼はいとこのサルペドンとともにリュキア勢を率いてトロイアに出征,ギリシア軍と戦った。戦場でギリシアの英雄ディオメデスにまみえて名のりあったとき,互いの先祖の交誼を知って戦いを放棄,鎧を交換して別れた話はホメロスの《イーリアス》で有名。のちアキレウスの死体をめぐる戦闘で大アイアスに討たれた。…
…いずれにせよ,どちらの場合も,まず叙事詩,ついで抒情詩,劇詩が盛んになっている。 古代ギリシアはまず,ホメロスという伝説的な詩人の作と伝えられる二大叙事詩《イーリアス》と《オデュッセイア》を持つ。これはトロイア戦争を題材とする膨大な叙事詩群の一部をなすもので,紀元前8世紀ごろ成立したとされるが,実際にはそれ以前から長期にわたって吟遊詩人によって語り伝えられていたものらしい。…
…トロイア戦争は英雄時代の最大のできごととしてギリシア文学,造形美術に計りがたい豊富な題材を提供した。前8世紀ころホメロスにより作られたとされる《イーリアス》と《オデュッセイア》がとりわけ重要かつ有名であるが,これら長編叙事詩も実は伝説のほんの一環を扱っているにすぎない。そこでホメロス以後,前6世紀ころにかけ,ホメロスの物語の前後を補う幾多の叙事詩が作られ,ここに戦争の発端から,参戦した英雄たちの後日譚に至る一部始終が網羅されることになった。…
…また,1697年に発表のカリマコスの断片の最初の本格的集成をはじめ,他の学者の校訂版への協力という形でも本文修訂の手腕を発揮して,アリストファネス,プラウトゥス,ルクレティウス等から碑文に至るまでの幅広い古典文献を手がけた。晩年は新約聖書の最古のテキストを復元しようと試み,また〈ディガンマ〉がホメロスの韻律に残存している事実に気づいて,この文字を復活させた《イーリアス》の校訂版を出そうとしたが,いずれも未完に終わった。彼の数多い修訂は,おもに韻律や言語についての精密な古典学的知識に基づく理性的なもので,ときには合理主義に行過ぎも見られるが,古今未曾有の大修訂家として評価されている。…
…パピルスもおそらく早い時代にエジプトから輸入されたであろう。《イーリアス》が24巻に分けられたのは,すでにパピルス巻物がギリシアにおいても用いられるようになってから後のことである。《オデュッセイア》は《イーリアス》より少ない巻数におさめられるにもかかわらず,やはり24巻に分けられたのは,《イーリアス》と釣り合うためであろう。…
※「イーリアス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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