コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ウスバサイシン

百科事典マイペディアの解説

ウスバサイシン

サイシン

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウスバサイシン
うすばさいしん / 薄葉細辛
[学]Asarum sieboldii Miq.

ウマノスズクサ科の多年草。サイシンともいう。根茎は地に伏し、低く立ち上がった茎の先端に長い柄をもった2枚の葉を対生状につける。葉は卵形で、先はとがり、基部は心臓形となる。冬は葉が枯れる。3~5月に、2枚の葉の間に柄のある扁球(へんきゅう)形の花をつける。萼筒(がくとう)の内部には12本の雄しべと6本の雌しべがみられる。本州および九州北部の山地の樹陰に生える。近縁のオクエゾサイシンA. heterotropoides Fr. Schm.は、葉は大きくて先が鈍く、本州北部から北海道に分布する。また、四国、九州には、雄しべ6本、雌しべ3本をもつクロフネサイシンA. dimidianum F. Maek.が分布する。[菅原 敬]

薬用

漢方では地下部を細辛(さいしん)と称して鎮痛、鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、利尿剤として用いる。民間では葉をかんで口臭を除くのに用いる。根をかむと辛いのは、メチルオイゲノール、シネオールなどの精油と他の辛味成分を含有するからである。中国では中国東北部や朝鮮に分布するケイリンサイシンA. heterotropoides Fr. Schm. var. mandshuricum Kitagawaを用い、ヨーロッパではオウシュウサイシンA. europaeum L.を用いる。[長沢元夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のウスバサイシンの言及

【フタバアオイ(双葉葵)】より

… フタバアオイ属Asarumは,東アジアを中心に,ヨーロッパや北アメリカにも分布し,常緑性の種と,夏緑性の種がある。日本や中国大陸に分布し,時には別属とされるサイシン類には本州から北九州の山地,中国大陸に分布するウスバサイシンA.sieboldii Miq.(イラスト)や,北海道やサハリンに分布するオクエゾサイシンA.heterotropoides Fr.Schum.,日本の中国,東北地方に分布するその変種のケイソンサイシンvar.mandshuricum (Maxim.) Kitagawaなどがある。それらの根茎を乾燥したものは細辛(さいしん)と呼ばれ,精油のユウゲノールeugenolやアサリニンasarininを含有し,芳香と辛みを有する。…

※「ウスバサイシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ウスバサイシンの関連キーワードサイシン(細辛)ヒメギフチョウスミレサイシンムカゴサイシンギフチョウ菫細辛細辛

今日のキーワード

日馬富士 公平

大相撲力士。身長186センチ、体重137キロ。1984年4月14日生まれ、モンゴル・ゴビアルタイ出身。伊勢ヶ濱部屋に所属。本名はダワニャム・ビャンバドルジ。2001年1月の初場所で初土俵、2012年1...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android