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エゾゼミ Tibicen japonicus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エゾゼミ
Tibicen japonicus

半翅目同翅亜目セミ科。夏期,アカマツ林で「ぎぃー……」と震えを帯びた大きな声で鳴く。大型で,体長 (翅端まで) 67mm内外。体は黒色で,中胸背黄褐色のW字紋がある。翅は透明,翅脈は太めで,黄緑色ないし黒褐色。雄の腹弁は淡褐色で幅広く,左右がわずかに重なる。北海道,東北地方では平地に,関東地方以西九州まででは山地にすむ。近似種にアカエゾゼミ T. flammatusがあるが,前翅の横脈上の紋の数や色彩で区別される。 (→セミ )

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百科事典マイペディアの解説

エゾゼミ

半翅(はんし)目セミ科の昆虫の1種。翅端まで67mm内外,だいだい色の紋のある大きなセミで,翅は透明。日本全土,朝鮮に分布。山地のアカマツ林に多く,ギーと鳴く。

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世界大百科事典 第2版の解説

エゾゼミ【Tibicen japonicus】

半翅目セミ科の昆虫(イラスト)。日本各地の山地にふつう。北海道,本州,四国,九州,朝鮮半島,中国に分布する。大型種で,体長4~4.6cm,前翅の開張11.5~13cmである。体は漆黒色で,前胸背の外側,中胸背のW字紋は黄褐色である。翅は透明で,翅脈は暗緑色ないし黒褐色である。雄の腹弁は丸みを帯びるが角形を呈する。体下面は全体的に白粉で覆われる。7~9月に標高600~1000mの山地に見られ,種々の樹木こずえなどに逆さにとまって,ギーという単調な声で鳴く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エゾゼミ
えぞぜみ / 蝦夷蝉
[学]Tibicen japonicus

昆虫綱半翅目(はんしもく)セミ科に属する昆虫。日本全土、朝鮮半島、中国に分布。体長は翅端(したん)まで60~65ミリメートルの大形のセミである。体は黒色の地に、赤褐色と黄色の斑紋(はんもん)をもつが、個体により色彩に変異がある。はねは透明で、翅脈は褐色。雄の腹弁は幅より長い。北海道や東北地方では平地から低山地にかけて生息するが、そのほかの地域では標高600メートル以上の山地にすむ。成虫は7月中旬から9月中旬まで出現し、マツやスギ林で、ギーギーと連続して鳴く。日本産のエゾゼミ属はほかに4種が知られている。アカエゾゼミT. flammatusはエゾゼミに似るが体色は赤みが強く、生息地は局所的である。コエゾゼミT. bihamatusは体長34~38ミリメートルでやや小形。北海道、本州、四国の山地および樺太(からふと)(サハリン)、南千島に分布する。キュウシュウエゾゼミT. kyushyuensisは本州(広島県)、四国、九州に分布するが、コエゾゼミと分布が重ならない。ヤクシマエゾゼミT. esakiiは屋久島(やくしま)の高地にのみ分布する。[立川周二]

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