翻訳|acre
ヤード・ポンド法における面積の単位。古くは牛2頭引きのすきを用いて1日で耕せる面積とされ,その広さは土地によって異なっていたが,1277年イギリスのエドワード1世により4ポール×40ポールの土地またはそれと同じ広さの土地の面積と定められ,法定エーカーstatute acreと呼ばれた。これは4840平方ヤードに等しく,およそ0.4ha(4047m2)である。定義に使われているポールpoleという単位はロッドrodあるいはパーチperchともいい,51/2ヤードに等しく,畝が平均8本作れる幅である。長さの40ポールはファーロングfurlongといい,その語源は〈畝furrowの長さ〉にある。この1ポール×1ファーロングの面積はルードroodと呼ばれ,エーカーは4ルードに等しい。また4ポールは測量用の長さの単位として用いられ,チェーンchainという。この単位を用いると,エーカーは1チェーン×10チェーン,すなわち10平方チェーンとなる。これはおよそ20m×200mの細長い土地の面積に当たる。より広い面積を表す単位としては平方マイル(=640エーカー)を用いる。
執筆者:三宅 史
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…くびきでつながれた牛が1日の間に耕すことのできる耕地面積といった内容のものであるが,当時の農作業のありさまに即して評価をし直すのは困難であるから,これらの面積単位の実態をつきとめることは不可能に近い。その同類として,イギリスのエーカーacre(語義は,ラテン語アゲールagerやドイツ語アッケルAckerと同じく耕地),ドイツのモルゲンMorgen(語義は午前中)やターゲスウェルクTageswerk(語義は1日の仕事)をあげることができる。
[量(体積の基準)]
面積の場合の平方と並んで,体積の単位については長さの単位の立方(3乗)の考えが用いられたが,そのほかに,ひと握り,ひとすくいといった(イ)系統の基準の例も見られた。…
…くびきでつながれた牛が1日の間に耕すことのできる耕地面積といった内容のものであるが,当時の農作業のありさまに即して評価をし直すのは困難であるから,これらの面積単位の実態をつきとめることは不可能に近い。その同類として,イギリスのエーカーacre(語義は,ラテン語アゲールagerやドイツ語アッケルAckerと同じく耕地),ドイツのモルゲンMorgen(語義は午前中)やターゲスウェルクTageswerk(語義は1日の仕事)をあげることができる。
[量(体積の基準)]
面積の場合の平方と並んで,体積の単位については長さの単位の立方(3乗)の考えが用いられたが,そのほかに,ひと握り,ひとすくいといった(イ)系統の基準の例も見られた。…
※「エーカー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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