オロフレ峠(読み)おろふれとうげ

日本歴史地名大系 「オロフレ峠」の解説

オロフレ峠
おろふれとうげ

壮瞥町と登別市の境界にある峠。標高九四〇メートルで、主要道道洞爺湖―登別線の旧道が通る。峠付近は北のオロフレ山、南の来馬らいば岳を結ぶ尾根にあたり、洞爺とうや湖・倶多楽くつたら湖、さらに羊蹄ようてい山・日高連峰、太平洋を眺望できる。付近一帯はチングルマミヤマオダマキなどの高山植物が自生ダケカンバなどの高山性灌木も繁茂して、七月には美しいお花畑となる。峠の道路は昭和二年(一九二七)から室蘭土木出張所が部分工事に着手し、同一〇年一〇月全線開通、当時の佐上道庁長官が自動車で通過した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オロフレ峠」の意味・わかりやすい解説

オロフレ峠
オロフレとうげ

北海道南西部,登別市と壮瞥 (そうべつ) 町の境をなす峠。標高 940m。地名アイヌ語のオロフレ (水の中が赤い意) 川に由来。オロフレ山 (1231m) 南西方に位置し,展望台から洞爺湖,太平洋,倶多楽 (くったら) 湖,樽前山羊蹄山などを一望できる支笏洞爺国立公園有数の景勝地。登別,洞爺湖両温泉を結ぶ観光ルート上にある。

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世界大百科事典(旧版)内のオロフレ峠の言及

【壮瞥[町]】より

…また,黒毛牛などの肉牛の飼育も行われ,近年は地熱利用のハウス栽培も注目されている。支笏洞爺国立公園に含まれ,洞爺湖や昭和新山のほか,太平洋の眺望とお花畑で知られるオロフレ峠など景勝地が多い。また洞爺湖南岸に壮瞥温泉(ボウ硝泉,67~91℃),長流川沿いに蟠渓温泉(セッコウ泉,65~70℃),支流ベンケ川沿いに弁景温泉(食塩泉,53~65℃)がある。…

【登別[市]】より

…1949年北西にあるカルルス温泉とともに支笏洞爺(しこつとうや)国立公園の一部に指定された。温泉北東部にはミズナラ,クマイザサ群落を中心に各種の広葉樹が混生する登別原始林(天),北西方には羊蹄山や洞爺湖の眺望にすぐれるオロフレ峠(930m)がある。【奥平 忠志】。…

※「オロフレ峠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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