オーガンディー(その他表記)organdie

デジタル大辞泉 「オーガンディー」の意味・読み・例文・類語

オーガンディー(organdy)

《「オーガンジー」とも》薄くて半透明の、張りのある綿・絹などの織物。夏の婦人服造花などに用いる。

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改訂新版 世界大百科事典 「オーガンディー」の意味・わかりやすい解説

オーガンディー
organdie

ごく細い撚りのある綿糸を使用した薄手の透ける織物。織り上げてから酸で処理して,麻のような硬さと張りの強さ,光沢を出す。この方法で仕上げられたものは,洗濯しても風合いが変わらない。スイスで最も多くつくられ,品質も優れている。絹糸を使ったものはシルク・オーガンディーと呼ばれ,日本では戦後つくられた。薄地で透けるので布の用量を多くしたり,他の布と重ねて使うとよい。無地が多く,2色以上の糸で縞や格子に織ったものもあるが,プリント柄は少ない。シルク・オーガンディーはフォーマルウェアに,木綿のオーガンディーは盛夏ウェディングドレスブラウスなど,化学繊維のものは日常着のほか芯地や下着類にも使われる。
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百科事典マイペディア 「オーガンディー」の意味・わかりやすい解説

オーガンディー

ごく細い糸であらく平織にした薄地の織物。のり付けで張りをもたせ光沢を出す。綿,絹,化繊合繊などがある。透けているので夏の婦人子ども服地,スカーフなどに,また張りを利用して裏打布などにする。

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