オープン価格(読み)おーぷんかかく

ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

オープン価格

価格の設定卸売業者や小売業者の裁量に任せた商品売価のこと。メーカーは出荷価格だけを設定。実際の値付けは卸売業者、小売業者が自社の利益を加味し売価を決める。これまでメーカー主導による建値制のもと、希望卸売価格や希望小売価格が設定されてきたが、ディスカウントストアなどの台頭で、希望価格と実際価格の間に乖離が起き、消費者の価格に対する不信感が高まっていた。さらに店舗間や地域間格差などによる小売店流通コストの違いなども問題視されたことで、最近はオープン価格制へ移行する企業、業界が増えている。

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流通用語辞典の解説

オープン価格

メーカーが、「標準小売価格」という形で設定した、小売段階での指示価格を廃止し、小売価格は小売段階で自由に設定しようという方式。公正取引委員会の指導で家電製品・カメラ・時計などの業界で採用している。もともとは、二重価格表示が誇大に行なわれている商品について、メーカーの標準価格を廃止することによって、「5割引」「6割引」といった誇大表示の廃止を狙ったものである。

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ナビゲート ビジネス基本用語集の解説

オープン価格

メーカーが希望小売価格を設定せずに、小売業者に価格設定を一任すること。これによりメーカーの価格支配力が弱まることになるが、ディスカウントストアによる価格破壊独禁法の規制強化により、多くのメーカーがオープン価格制に踏み切っている。

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大辞林 第三版の解説

オープンかかく【オープン価格】

メーカーが自社製品に設定した希望小売価格や標準価格に対し、小売店が自由に設定した販売価格。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オープン価格
オープンかかく

メーカーがいわゆる「定価」を設定せず,実売価格は小売業者の独自判断にゆだねる制度およびその価格。メーカーは出荷価格だけを決める。価格破壊の流れの中で,定価 (希望小売価格) と実売価格の乖離の大きい家電製品やカメラ,食品,玩具などの業界でオープン価格を採用するところがふえている。これにより,消費者を混乱させるような不当な二重価格表示ができなくなるほか,メーカー側にとっても価格維持のためのマージン補填など負担が軽減し,結果的に合理化につながるといわれる。しかし一方で,消費者にとっては商品選択の際に具体的な価格の目安が得にくくなるほか,価格を決める小売店側にも実勢を見きわめる目が必要となる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オープン価格
おーぷんかかく
open price

メーカーが出荷する商品の卸価格や小売り価格を決めず、値決めを小売店など流通業者に任せること。メーカーが卸・小売り価格を決める建値制が崩れ、価格革命が進むにつれてオープン価格の商品がふえている。公正取引委員会も(1)メーカー希望小売り価格より15%以上値引きする小売店が全国の3分の2を占める、(2)同20%引きの小売店が同2分の1を占める――場合、二重価格のおそれがあるとして、値下げするか、オープン化するようガイドラインを定めている。[阿部誉司文]

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