デジタル大辞泉 「価格破壊」の意味・読み・例文・類語 かかく‐はかい〔‐ハクワイ〕【価格破壊】 ディスカウントショップの躍進、安い輸入品の増大などによって、それまでのメーカー主導型の価格体系が崩れ、消費財の価格が下落すること。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「価格破壊」の意味・読み・例文・類語 かかく‐はかい‥ハクヮイ【価格破壊】 〘 名詞 〙 大幅な安値販売、低価格商品の開発と導入、大量仕入れと大量販売などにより、メーカー主導の価格体系が崩れ、それまでに想定されていた標準価格が大幅に値下がりすること。[初出の実例]「薬局主たちの悩みやかげりを知らず、ただ商人として価格破壊だけをめざして突き進んで来れたのである」(出典:価格破壊(1979)〈城山三郎〉八) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「価格破壊」の意味・わかりやすい解説 価格破壊【かかくはかい】 価格決定の仕組みの変化を伴って物価が低下する現象。バブル経済崩壊以降,不況による供給過剰,円高による割安な輸入品の増加,逆輸入やNIEs諸国など新たな供給者の登場,各種商品におけるディスカウント・ストアの出現など流通業界の変化によって生じたといわれる。代表的な寡占価格であるビールなどでも1990年代半ば以降,価格破壊が進んでいる。価格破壊の効果としては,物価の低下によって生産が停滞するデフレーションと,逆に,物価の低下が生産の拡大と平行し景気回復につながる場合との2通りが考えられる。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「価格破壊」の意味・わかりやすい解説 価格破壊かかくはかいprice destruction 消費者の低価格指向を受けて,メーカーの希望小売価格を無視して販売するディスカウントストアなどが登場,安売りが広がっている現象。景気循環によるデフレだけでなく,円高による値下げ,アジアからの安い輸入品,メーカーからの直接仕入れ,大量仕入れによる流通の効率化など,構造の変化が要因になっていることが特徴。郊外型チェーン店の紳士服やスーパーマーケットの洋酒,ビール,コーラなどが安売りの中心となった。部品の共通化などによる低価格乗用車などにも動きが広がっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報