コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

カマラシーラ カマラシーラ Kamalaśīla

3件 の用語解説(カマラシーラの意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カマラシーラ
カマラシーラ
Kamalaśīla

[生]?
[没]796/797
インドナーランダ僧院からチベットに招かれた学僧。漢訳名は蓮華戒。シャーンタラクシタの弟子。 794年,摩訶衍 (マハヤーナ) による禅宗の普及に危惧の念をいだいたティソン・デツェン王によって招かれ,サムエ寺において王の面前で論争して勝ち,インド仏教の正統派としての評価を確立し,論争後その立場を示す『修習次第』を著わしたと伝えられる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

カマラシーラ【Kamalaśīla】

8世紀後半にチベットで活躍したインドの学僧。生没年不詳。漢文文献では蓮華戒(れんげかい)と訳される。大乗仏教中観派の所属。シャーンタラクシタŚāntarakṣita(寂護)の弟子。はじめはナーランダー寺タントラを教授していたが,チベットで師の寂護の没後,漢人の僧である摩訶衍の教えが流行しはじめ,インド系の僧がそれに抗議していたので,ティソン・デツェン王はカマラシーラを招き,サムイェ寺で彼と対決させた。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カマラシーラ
かまらしーら
Kamalala
(?―800ころ)

インドの瑜伽行中観(ゆがぎょうちゅうがん)学派系の仏教学者。漢訳名は蓮華戒(れんげかい)。チベットでは、カマラシーラの師匠シャーンティラクシタの仏教布教後に、摩訶衍(まかえん)(大乗和尚(だいじょうおしょう))がきて中国系の頓悟禅(とんごぜん)を広めた。794年にカマラシーラはインドから招かれてこれと対決し、サムエ寺の法論において論破し、以後インド系の漸門(ぜんもん)仏教がチベットで正統とされたが、反対派の刺客により数年後殺されたという。師匠の『真理綱要(しんりこうよう)』『中観荘厳論頌(ちゅうがんしょうごんろんじゅ)』に注釈を施したほか、『中観光明論(ちゅうがんこうみょうろん)』などを著した。タントラ密教の著作も多い。『修習次第(しゅじゅうしだい)』3巻は以上の論争の経過を伝えるものとして注目される。[川崎信定]
『芳村修基著『インド大乗仏教思想研究――カマラシーラの思想』(1974・京都・百華苑)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のカマラシーラの言及

【ラマ教】より

…786年敦煌が陥落すると,その地から招かれた漢人僧摩訶衍(まかえん)が利他行を重視した不思不観の禅の教えを流行させたので,インド系仏教徒との間で宗論が起った。王はインドから寂護の弟子の巨匠カマラシーラ(蓮華戒)を招いて摩訶衍を論破させ,インド仏教を正統とした。 この論争では,中国仏教は,他を救うことを目的とした大乗仏教から自ら救われることのみをいう教えに変質していると指摘され,さらに,人間は本来仏の素質をもっているとする如来蔵思想の一つの傾向から禅宗の実践ではインド仏教の瞑想法に特有な教理に凝念する態度が捨てられ,不思不観が勧められたので,それでは般若の智慧が得られないとして非難された。…

※「カマラシーラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

カマラシーラの関連キーワードシャーンタラクシタチベット語チベット高原支那チベット諸語チベット亡命政府カダム派スンダラルチベット・インド条約ネパール仏教チベット種 (Tibet)

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone