カラフトルリシジミ
からふとるりしじみ / 樺太瑠璃小灰蝶
cranberry blue
[学] Vacciniina optilete
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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カラフトルリシジミ
Vacciniina optilete
鱗翅目シジミチョウ科。国の天然記念物に指定されている昆虫の一つ。前翅の開張幅 25mm内外。雄の翅表は明るい紫色で,雌では多少紫色がかるが,地味なくすんだ色彩である。翅の裏面は灰褐色がかり,ヤマトシジミに似るが,より明瞭な黒紋をそなえる。ユーラシア大陸や北アメリカの寒冷地にすみ,サハリン,日本にも分布を広げている。日本では北海道の高山にみられる。成虫は夏期に1回発生する。幼虫の食草はクロマメノキ,ガンコウランなど。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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「カラフトルリシジミ」の意味・わかりやすい解説
カラフトルリシジミ
鱗翅(りんし)目シジミチョウ科の1種。北海道中部および東部の高地に生息。幼虫はクロマメノキ,コケモモ,ガンコウランを食べる。国外ではユーラシア大陸北部に広く分布。国の天然記念物。準絶滅危惧(環境省第4次レッドリスト)。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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世界大百科事典(旧版)内のカラフトルリシジミの言及
【高山蝶】より
…ミヤマシロチョウ,ベニヒカゲ,タカネヒカゲを除く残り6種はヨーロッパまで分布しているもので,日本では遺存種と見なしうるものである。北海道ではウスバキチョウ,ダイセツタカネヒカゲ,アサヒヒョウモン,クモマベニヒカゲ,カラフトルリシジミの5種が高山チョウと呼ばれ,後の3種はヨーロッパにも産する。本州の高山チョウのうち,オオイチモンジ,コヒオドシ,ベニヒカゲは北海道では平地や低山地にも見られるので高山チョウ扱いはされない。…
※「カラフトルリシジミ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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