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カランコエ Kalanchoe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カランコエ
Kalanchoe

ベンケイソウ科多肉植物。カランコエ属はマダガスカルを中心に,アフリカから沖縄にいたる熱帯・亜熱帯地域に約 110種分布するが,日本でカランコエの名で最も多く流通しているのは,マダガスカル北部のツァラタナナ山脈に稀産するカランコエ・ブッロスフェルディアーナ K.blossfeldianaの園芸品種である。多肉質の葉は卵形で対生。直径8~10mmほどの小花が集って茎頂に集散花序を形成する。第2次世界大戦前に,ドイツのブロスフェルト商会から売出されたため,この名がある。現在は短日処理による開花調整で,周年出回る鉢花となっている。耐寒性はあまりなく,冬も5℃以上に保つ。繁殖は挿木によって行われる。排水のよい用土に植え,日当りのよい場所で育てる。カランコエ属はほかに,釣鐘形の花が垂れ下がるエンゼルランプと呼ばれる系統 (K.uniflorumK.prophyrokalyxなどの雑種) や,セイロンベンケイソウなども流通している。セイロンベンケイソウは葉縁に不定芽が形成され,天然のクローン植物としても観賞価値が高い。ハカラメ (葉から芽) とも呼ばれている。

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デジタル大辞泉の解説

カランコエ(〈ラテン〉Kalanchoe)

ベンケイソウ科カランコエ属の多肉植物の総称。マダガスカル島など熱帯に分布。日本では園芸上、特にベニベンケイをさし、花茎の先に4弁花が多数房状につき、色は赤・橙・桃・黄色などがある。

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百科事典マイペディアの解説

カランコエ

主としてアフリカ,マダガスカルに産するベンケイソウ科の一属。多年草または半低木で,110種余りがある。多くは多肉質の葉をもち,種類が多く,園芸的には多肉植物として扱われている。

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世界大百科事典 第2版の解説

カランコエ【palm‐beach‐bells】

4弁の合弁花が特徴のベンケイソウ科カランコエ属の総称。また,そのうちの1種ベニベンケイK.blossfeldiana Poelln.の園芸品種も単にカランコエの名で売られている。この属は,多肉の対生する葉を有し,110種ほどが知られ,3群すなわちトウロウソウ,マダガスカルベンケイ,リュウキュウベンケイの3亜属に大別される。そのうちトウロウソウ亜属25種とマダガスカルベンケイ亜属11種は,前者のうちのセイロンベンケイ(トウロウソウ)K.pinnata Persoon.(英名air plant)(イラスト)を除いて,すべてマダガスカル島の原産である。

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大辞林 第三版の解説

カランコエ【Kalanchoe】

ベンケイソウ科カランコエ属の植物の総称。マダガスカル島・アフリカなどに分布。多肉質の多年草または低木。日本では、冬、高さ約30センチメートルの花茎の頂に緋紅色の小花を集散状につけるベニベンケイがこの名で栽培され、園芸品種も多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カランコエ
からんこえ
[学]Kalanchoe

ベンケイソウ科の多年生の多肉植物。マダガスカル島、アフリカなど熱帯に広く分布する。紅弁慶(べにべんけい)とよばれるブロスフェルディアーナK. blossfeldiana V. Poelln.の園芸品種が広く栽培され、カランコエと通称されている。花は4弁で花柄の先に房状に多数つく。近年は品種改良が進み、桃、赤、橙(だいだい)、黄色など花色も豊富になり、矮性(わいせい)の鉢物用が多数ある。植物特許がある品種もあり、これは自家増殖が禁じられている。繁殖は実生(みしょう)、挿葉で容易にできるが、普通は挿葉による。6月ごろ川砂に挿し、半日陰にすると3週間ほどで発根する。発根後3号鉢に移植し、8~9月に摘芯(てきしん)すると多数分枝し、翌春には開花する。寒さには比較的強く、0℃くらいまで耐えるが、冬期は室内で育てる。性質もじょうぶで、日当りと水はけのよい土でよく育つ。[金子勝巳]
 カランコエの原種の産地はマダガスカル島北部のツァラタナナ山(2880メートル)で、フランスの探検隊が発見した。そしてドイツの植物学者フォン・ポエルニッツが新種と認め、輸入と栽培に関係したブロスフェルド商会を記念して、1934年に学名ブロスフェルディアーナをつけた。改良はドイツで始まり、アメリカのドーエルンハイム社が作出した矮性のトム・サム系が普及した。[湯浅浩史]

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世界大百科事典内のカランコエの言及

【ベンケイソウ】より

…コチレドン属Cotyledon(約50種を含む)と葉に褐色の斑紋が目だつアドロミスクス属Adromischus(約50種)などがある。カランコエ亜科はカランコエ属Kalanchoe1属だけで構成される。マダガスカルを中心に汎(はん)熱帯に分布し,花は筒状で,4数性,おしべは8本。…

※「カランコエ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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