カルダン(英語表記)Cardin, Pierre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルダン
Cardin, Pierre

[生]1922.7.7. ベネチア
フランスの服飾デザイナー。 C.ディオールの店の主任裁断師を経て,1953年独立。 57年春のコレクションで注目を集めて以来活躍を続けている。新しいものを大胆に取入れた自由な作品を特徴とする。 1960年代以来,紳士服,子供服ネクタイタオルハンカチ,家具,照明器具その他も手がけ,日本でもなじみ深い。

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百科事典マイペディアの解説

カルダン

フランスの服飾デザイナー。イタリア生れ。ディオールの店などで働いたが1950年に独立。〈布の魔術師〉といわれ,すぐれた裁断技術と豊かな色彩感覚をもつ。オートクチュール(高級注文服),ついでプレタポルテ(既成服)にも早くから進出し,婦人服のほか紳士服,子ども服の部門も手がけた。また,家具,食器,自動車などのデザインのほか,1970年にはエスパース・ピエール・カルダン劇場をつくるなど,多方面で活躍する。

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世界大百科事典 第2版の解説

カルダン【Pierre Cardin】

1922‐
現代パリ・モードの代表的なデザイナー。ベネチアに生まれ,グルノーブルで育った。第2次世界大戦中,ビシーで洋裁を学び,戦後パリに出てパカンの店に入った。ここでJ.コクトー,クリスチャン・ベラール,ジャン・マレーなどの演劇人と知り合い,コクトーの映画《美女と野獣》のコスチュームをデザインした。1946年,ディオールの店に移り,共同で,〈ニュー・ルック〉ファッションを発表した。50年に自分のアトリエを開き,53年から独立でオート・クチュール(高級注文服)のコレクションに参加した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カルダン
かるだん
Pierre Cardin
(1922― )

フランスの服飾デザイナー。ベネチア生まれのフランス人。パキャン、スキャパレリ店などを経て、1947年にはディオール店で、ニュールックの誕生に参画。のち独立し、57年から矢つぎばやに斬新(ざんしん)なアイデアを打ち出し、一躍スターダムにのし上がる。66年のコスモコール・ルックは未来的なユニ・セックス・ファッションで、宇宙時代を告げるものであった。モード界きってのアイデアマンで、オートクチュールのレーベルがついた既製服、紳士、子供を含む家族ぐるみの衣類、身の回り品、家具など生活用品に及ぶ創作活動、新しい芸術空間「エスパス・カルダン」、レストラン「マキシム」の経営など多方面に活躍。そのライセンスの販売網は全世界に広がっている。92年、ファッション・デザイナーとしては初めてアカデミー・フランセーズ会員となった。[深井晃子]

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