カンザス[州](読み)カンザス

百科事典マイペディア 「カンザス[州]」の意味・わかりやすい解説

カンザス[州]【カンザス】

米国中部の州。略称Kans.,KSアーカンソー川カンザス川などの流域にあり,全般に平地西部グレート・プレーンズに移行する。冬小麦の世界的な産地でトウモロコシの栽培も盛ん。牛,羊,豚の畜産も全国有数。天然ガス,石油などの鉱産もあり,東部の諸都市では農業機械工業などが行われる。18世紀前半に最初の植民,1803年のルイジアナ購入で米領になる。1854年準州,1861年自由州として連邦加入。1850年代には奴隷州か自由州かをめぐっての内戦が起き,〈流血のカンザス〉と呼ばれた。1860―1870年代には牛の集散地として発展し,ワイアット・アープらに代表されるカウボーイ文化の中心でもあった。宗教的には保守。州都トピーカ,最大都市ウィチタ。21万1754km2。290万4021人(2014)。

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