アビリーン(その他表記)Abilene

デジタル大辞泉 「アビリーン」の意味・読み・例文・類語

アビリーン(Abilene)

米国テキサス州中央部の都市。1881年に鉄道が通り、農畜産物集散地となった。近郊石油天然ガスを産し、工業も盛ん。西部開拓に関する歴史博物館やアビリーン動物園などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アビリーン」の意味・わかりやすい解説

アビリーン
Abilene

アメリカ合衆国,カンザス州東部の町。 1858年カンザスシティーの西方約 250km,スモーキーヒル川の河畔に設立。地名の由来は聖書で,「草の多い平原」の意。 67年のカンザス・パシフィック鉄道開通後は,テキサスから運ばれる肉牛を東部消費地に鉄道輸送する積込み地として全盛をきわめ,71年には 70万頭のウシが 5000人をこえるカウボーイに追われてこの地に移送されるほどであった。現在でもウシ,ニワトリ穀物の市場があり,かなりの取引量がある。小麦粉乳製品もこの地の重要な産物である。 34代大統領アイゼンハワーの少年時代の家が博物館となって保存されている。人口 6242 (1990) 。

アビリーン
Abilene

アメリカ合衆国,テキサス州中部の都市。 1881年にテキサス牛の列車輸送の基点として発足。平原地帯にあり,農畜産物の集散地で,近年は綿実種子,ナンキンマメ飼料,酪農製品の加工製造業が発達。郊外に油田,天然ガス田が数多くあり,これに伴う石油関連会社が立地し,油田装置関連品製造工場がある。ハーディンシモンズ大学 (1891創立) などの教育機関も多い。人口 11万7063(2010)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アビリーン」の意味・わかりやすい解説

アビリーン
あびりーん
Abilene

アメリカ合衆国、テキサス州中西部の商工都市。人口11万5930(2000)。州西部地域の金融と商業の中心地であるとともに、工業も盛んである。電気器具、航空機およびミサイル用部品、油田用施設機械、食品加工、綿実油、農業機械、衣類、金属加工と、工業は多様化している。周辺地域のおもな産業は農業(肉牛、ヒツジ、養鶏、綿花、トウモロコシ)と石油産業である。1881年に鉄道の開通とともに町が建設され、ウシの積出し地として発展した。

[菅野峰明]

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