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カンパーナ Campana, Dino

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カンパーナ
Campana, Dino

[生]1885.8.20. マッラーディ
[没]1923.3.1. フィレンツェ
イタリアの詩人。ボローニャ大学で化学を専攻,その頃から狂気に見舞われ,1905年には初めてイモラの精神病院に収容された。以来,正気と狂気の交錯するなかで北イタリア各地からスイス,フランス,ベルギー,ロシア,南アメリカにまで放浪,鋭い感覚の短詩と散文詩とを書き残した。晩年の 14年間をフィレンツェ郊外の精神病院で過して狂死。主著『オルフェオの歌』 Canti orfici (1914) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

カンパーナ【Dino Campana】

1885‐1932
イタリアの詩人。十代のはじめから精神不安の兆しがあり,1907年からイタリア各地,スイス,フランス,そしてさまざまな仕事に就きながら南アメリカを放浪し,オデッサ,ベルギーを経てイタリアに帰国後,14年に生前唯一の刊行となった詩集《オルフェウスの歌》を自費出版した。18年に精神病院に収容され,死に至るまでそこから出ることはなかった。幻覚と音楽に彩られ言葉の原初の感覚を伝えるその詩編は,痛苦に満ちた生涯と相まって,カンパーナを,イタリアで他に類を見ないオリジナルな詩人とし,〈イタリアのランボー〉とみなす批評もある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カンパーナ
かんぱーな
Dino Campana
(1885―1932)

イタリアの詩人。ボローニャ大学在学中に詩作を始めるが、精神を病んで学業を中断。その後、南アメリカやヨーロッパ各地を放浪する。この間に楽団員、サーカス団員、消防士などさまざまな職業につく。帰国後も国内各地を転々としながら、ことばのもつ音楽性を駆使した詩を書いて、1914年に『オルペウスの歌』を編んで自費出版し、自ら酒場などで売り歩いた。その詩は、鋭敏で不安な感性に裏打ちされて、強い幻想性や象徴性を帯びたものが多い。死後、『書簡集』(1958)、『ファエンツァの手帳』(1960)などが刊行された。[川名公平]

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