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ガブロボ Gabrovo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガブロボ
Gabrovo

ブルガリア中北部,バルカン山脈北側のロベチ州の都市。ヤントラ川にのぞむ。 19世紀以来の活発な商工業都市として著名で,ブルガリアマンチェスターとも呼ばれる。主要産業は繊維,電気機器,機械,皮革,製靴,製材,食品加工,ガラス,陶器,時計,プラスチック,絶縁材など。すでにオスマン帝国支配下の 15世紀前半からガブルバとして知られたが,1835年にはここにブルガリア最初の普通学校が開設された。ガブロボ人は利にさとい商人タイプの人物の典型として多くの笑話に登場するが,毎年ブルガリア内外の愛好者を集めてジョーク・コンテストが行われる。人口8万 694 (1991推計) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

ガブロボ【Gabrovo】

ブルガリア中部,同名州の州都。人口8万8000(1990)。スターラ・プラニナ山脈の北斜面,ヤントラ川岸にある。ソフィアの東方220kmに位置し,メリヤス,機械,電気機器,木材,家具,ガラス,皮革製品が生産される。野菜栽培と畜産の模範的APK(農工コンプレクス)がある。1825年に修道士学校,35年にブルガリア最初の教会に関係のない普通学校が開設された。機械・電気大学と教育大学がある。【山本 敏】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ガブロボ
がぶろぼ
Gabrovo

ブルガリア中部、ガブロボ県の県都。スタラ・プラニナ(バルカン)山脈北麓(ほくろく)の山間部、ヤントラ川岸に位置する。人口7万4949(2001)。中世に山脈越えの街道のブルガリア人の町として勃興(ぼっこう)した。18世紀末から豊富な水力を利用して蹄鉄(ていてつ)、刃物、銃器などの鍛冶(かじ)業や皮革、製靴業、窯業などの産業が栄えた。19世紀中ごろには歯車式機械による組紐(くみひも)業が発展して手工業的な工場が生まれ、ブカレスト、モスクワ、オデッサなどにこれを取引する商館が開設された。経済力をつけ西ヨーロッパの文化に接触したこのような商人層から民族的自覚が生まれ、1835年に世俗のブルガリア語による教育を目的とする、教会から独立した最初の学校が設立された。78年にブルガリアが独立すると株式会社組織の中小企業が多く設立され、1947年には220の工場が操業していた。以後は繊維、皮革、製靴が重要な産業で、工業大学もある。市内にユーモアと風刺をテーマとした美術館があり、郊外のエティルEtrには民族復興期の町並みを再現し、職人の伝統技術を実演、保存する民俗博物館がある。[寺島憲治]

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