学生が1年間または1学期に履修できる単位の上限を設ける制度。履修すべき授業を精選し,授業時間以外の学習時間を十分に確保するために多くの大学で導入されている。文部科学省によると,2014(平成26)年度には657大学で導入されている。1999年に改正された大学設置基準27条の2で「大学は,学生が各年次にわたつて適切に授業科目を履修するため,卒業の要件として学生が修得すべき単位数について,学生が一年間又は一学期に履修科目として登録することができる単位数の上限を定めるよう努めなければならない」と規定している。キャップ制は学生の単位「早取り」傾向に対して,一定の抑止効果があるといわれている。ただし制度を導入するからといって,学生が十分な予習・復習をすることに直結するわけではない。また,キャップ制の導入が学生の多様な学習機会を阻害したり,学習意欲を削ぐことがないよう運用には十分な配慮が必要である。
著者: 近田政博
参考文献: 中井俊樹・上西浩司『大学の教務Q&A』玉川大学出版部,2012.
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報