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キーンベック病 キーンベックびょうKienböck's disease

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キーンベック病
キーンベックびょう
Kienböck's disease

手根骨のうちの月状骨の無腐性の壊死軟化が起る原因不明の疾患。大工,タイピストなど,手を強く使用する職業に多い。症状は月状骨部の腫脹圧痛手関節の運動制限など。治療は手関節の安静,各種の物理療法を行い,これが無効の場合には月状骨摘出術,橈骨短縮術などが行われる。オーストリア放射線科医 R.キーンベック (1871~1954) が記載した。

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デジタル大辞泉の解説

キーンベック‐びょう〔‐ビヤウ〕【キーンベック病】

手根骨(しゅこんこつ)の一つである月状骨が壊死(えし)・軟化する病気。手首の関節を過度に使用する職業でみられ、右手に多い。1910年にオーストリアの放射線科医キーンベック(R.Kienböck)が発表。月状骨軟化症

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百科事典マイペディアの解説

キーンベック病【キーンベックびょう】

オーストリアの医学者R.キーンベックが初めて記載した疾患。別名月状骨軟化症。月状骨は手根骨の一つで,手首の関節の使用過度によるものと考えられる。手背に月状骨に一致した腫脹(しゅちょう)が起こり,圧痛,運動痛がある。

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大辞林 第三版の解説

キーンベックびょう【キーンベック病】

手首の関節を構成する手根しゆこん骨の一つである月状骨が壊死えしし、軟化する病気。手を酷使する二〇~四〇歳の男性労働者に多い。1910年オーストリアの医者キーンベック(R. Kienböck)が報告。月状骨軟化症。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

キーンベック病
きーんべっくびょう

月状骨(げつじょうこつ)軟化症ともいい、手の月状骨が壊死(えし)に陥り軟化する疾患で、1910年オーストリアの放射線学者キーンベックRobert Kienbck(1871―1953)が初めて記載した。18~30歳くらいの男性に多く、手関節をよく使う職業の人(大工や農民など)に多くみられる。手関節を動かすと痛みがあり、手関節を使わず休ませると痛みはなくなる。手関節の背側で月状骨に圧痛があり、急に増悪することは少ないが、慢性に経過して手の背屈や掌屈がだんだん制限されてくる。
 安静にして局所の血行をよくするために温熱療法やマッサージなどを行うが、完治しにくい。しばしば手術的治療が必要となる。整形外科専門医の受診が必要である。[永井 隆]

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世界大百科事典内のキーンベック病の言及

【虚血性骨壊死】より

…原因不明のものは特発性骨壊死idiopathic necrosisと呼ばれる。これには成人の特発性大腿骨頭壊死,ペルテス病(小児大腿骨頭壊死),膝特発性壊死(高齢者大腿骨内顆関節面の病変),キーンベック病(成人月状骨壊死),ケーラー病(小児の足の舟状骨病変),フライバーグ病(第2ケーラー病ともいわれ,思春期の第2中足骨頭の病変)などがある。成人の特発性大腿骨頭壊死は1960年以降症例が急増し,アルコール愛飲,肝臓障害との関連が検討されている。…

【月状骨軟化症】より

…手首の関節を形づくっている8個の手根骨のうちの一つである月状骨の阻血性壊死が主病変で,オーストリアの放射線医であるキーンベックRobert Kienböck(1871‐1953)により1910年に報告された。キーンベックの臨床像,X線所見の詳細な報告の結果,この病気はキーンベック病Kienböck’s diseaseともいわれるようになった。20~40歳の男子にみられ,大工など手を酷使する労働者に多い。…

※「キーンベック病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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