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ギル ギルGill, Sir David

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギル
Gill, Sir David

[生]1843.6.12. アバディーン
[没]1914.1.24. ロンドン
イギリスの天文学者。アバディーン大学卒業。アバディーン近郊の私設天文台台長 (1872) 。 1874年金星の子午線通過の観測のためにモーリシャスに,77年火星観測にアセンション島に探検。アフリカのケープタウンのイギリス王立天文台台長 (79~1907) 。天体間の角距離を測定するヘリオメータを改良し,それを用いて太陽視差,恒星視差の精密観測を行い,地球から諸天体までの正確な距離の決定を行なった。また天体観測に写真があまり使用されていなかった時代に,南天極近傍の精密写真観測を行なったことでも知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ギル【David Gill】

1834‐1914
イギリスの天文学者。近代における天文観測の大家である。アバディーンの時計製作者の家に生まれ,家業を継ぐために同地の大学で2年学んだ後スイスで時計製作の修業を2年積んだ。帰郷してギルは父の事業を継いだが,その間にしだいに天文学への関心を深めて,簡易経緯儀による天体観測から時刻を求めてアバディーン市の保時に役だてたり,30cm反射望遠鏡にマイクロメーターを取り付けて恒星の年周視差の測定に取り組んだりした。

ギル【Eric Gill】

1882‐1940
イギリスの彫刻家,版画家,活字書体(タイポグラフィー)デザイナー,作家。ブライトン聖職者の子として生まれ,ロンドンの美術工芸学校で学ぶ。活字デザイナーとしての活動が最も注目され,10種の新活字体を創案した。中でも〈パペチュアPerpetua〉〈ギル・サン・セリフGill Sans‐Sérif〉の字体は有名。薄浮彫を主体とした彫刻や,ゴールデン・コッカレル・プレスGolden Cockerel Pressなど私家本の挿絵によっても知られる。

ギル【René Ghil】

1862‐1925
フランスの詩人,詩論家。ベルギーの出身。詩的エッセー《魂と血の伝説》(1885)で認められ,マラルメの弟子に数えられる。マラルメの序文を添えた《語論》(1886)では,ランボーの《母音》のソネに着想を得て,語の音韻的要素を器楽の音色になぞらえた象徴詩論を展開し,後に象徴主義の一分派をなした。詩は象徴によって観念世界に到達する手段となりうるという主張を,色彩,音楽など多岐にわたる科学的知識で裏付けようとするギルの詩論は,象徴詩の理論面における発展に貢献した。

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大辞林 第三版の解説

ギル【gill】

ヤード-ポンド法の体積の単位。4分の1パイント。イギリスでは142ミリリットル、アメリカでは118ミリリットル。ジル。

ギル【Eric Gill】

1882~1940) イギリスの彫刻家。ウェストミンスター大聖堂のレリーフや肉感的な木版画などを残す一方、ギル-サンなどの活字書体を設計。ギルド社会主義の立場をとったカトリック思想家としても知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギル
ぎる
Eric Gill
(1882―1940)

イギリスの彫刻家、批評家。版画、石彫、挿絵、建築図案などの分野で、中世ゴシック、インド、エジプト芸術の影響のもとに、宗教的色彩の濃い作品を発表して注目される。ギル・タイプとよばれる古雅な活字書体の創始者としても有名。のちにカトリックに改宗。工業生産より手工業を重んじ、商業主義の傾向に抗して、人間性の回復を主張した。著作に『タイポグラフィー論』『キリスト教と機械主義』『自叙伝』『衣裳(いしょう)論』など。[玉泉八州男]

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世界大百科事典内のギルの言及

【活字】より

…以後もローマン書体の改良が進められ,18世紀の末期から19世紀の初期には,フランスのディド一家,イタリアのボドニCaveliere Giambattista Bodoni(1740‐1813)らの優れた技術によってモダンローマン書体の基礎が作られた。さらに19世紀末から20世紀にかけてはアメリカのガウディFrederic William Goudy(1865‐1947),イギリスのギルEric Gill(1882‐1940)ら多数のデザイナーが新しい活字を作り出した。このように欧文活字の書体は,種類が非常に多く複雑のようであるが,図案的に同一系統の書体は,字幅の広狭,字面の黒さ(ウェイトという)の軽重の変化に応じて,それぞれシリーズseriesにまとめられ,その各シリーズを集めて一つのファミリーfamilyができている。…

※「ギル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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