活字書体(読み)カツジショタイ

デジタル大辞泉 「活字書体」の意味・読み・例文・類語

かつじ‐しょたい〔クワツジ‐〕【活字書体】

活字として、印刷前提にデザインされた書体和文には明朝みんちょうゴシック体アンチック体など、欧文にはローマン体イタリック体ゴシック体スクリプト体などがある。

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精選版 日本国語大辞典 「活字書体」の意味・読み・例文・類語

かつじ‐しょたいクヮツジ‥【活字書体】

  1. 〘 名詞 〙 活字として凸刻(とっこく)されている文字の書体。和文では、明朝(みんちょう)宋朝清朝(せいちょう)ゴシックアンチック、正楷(せいかい)書、隷(れい)書、行書草書、教科書などの各体、欧文ではゴシック、ベネチアン、オールドローマン、モダンエジプシアン、スクリプトなどがある。

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百科事典マイペディア 「活字書体」の意味・わかりやすい解説

活字書体【かつじしょたい】

和文活字は字数が多いせいもあり10種類ほど。最も一般的なのは明朝体で,16世紀から中国の明で使われていたものである。日本には明治初期,本木昌造が長崎で活版所を開いた時,米国人を通じて上海から伝わった書体が母体となっている。ほかに清朝体,ゴシック体,アンチック体(かなの肉太文字),正楷(かい)書体(教科書体)などがある。これに対して欧文活字の書体の種類は非常に多く,ヨーロッパでは5000種に及ぶといわれる。ゴシック,ローマン(ベネチアン,オールドスタイル,モダンの3種がある),スクリプト,エジプシアン,サンセリフ,それぞれのイタリック(斜体)の6種に大別され,各書体は文字の太さ,幅などの変化に応じてそれぞれのシリーズにまとめられ,各シリーズを集めて一つのファミリーができている。書体は写真植字にも引き継がれている。→活版印刷
→関連項目活字

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図書館情報学用語辞典 第5版 「活字書体」の解説

活字書体

活版印刷や写真植字を前提にデザインされた書体.和文の活字書体には,明朝体,楷書体,ゴシック体などがあり,ほかにかな書体としてアンチック体とカナモジ体などがある.楷書体には,清朝体,正楷書体,教科書体がある.また,まれな例としては,隷書,行書,草書,宋朝など漢字の歴史的書体からなるものがある.欧文の活字書体は多様であるが,familyとしていくつかの系統に区分される.familyには,Caslon,Bodoniといった考案者や鋳造所の名が付けられていることが多い.またfamilyの書風を保持しつつ,字幅の広狭,黒さなどの変化により生じた一連の書体をseriesという.

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