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ギンザメ ギンザメ Chimaera phantasma

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ギンザメ
ギンザメ
Chimaera phantasma

ギンザメ目ギンザメ科の海水魚。全長 1m内外。原始的体制をもつ全頭亜綱に属し,シルル紀にほかのサメ類から分化したといわれる。体は側扁し,尾鰭は先が糸状に延長している。鱗はない。雄には腹鰭の内側に1対の交尾器が,額上,腹鰭の前に各1個の把握器があり,交尾の際に使われる。

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百科事典マイペディアの解説

ギンザメ

ギンザメ科の魚。全長1m余りに達する。北海道から東シナ海に分布。水深90〜540mくらいのやや深い海底にすむ。体は側扁し,尾びれの先端が糸状に長くのびる。背びれ前縁に強いとげをもつ。

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世界大百科事典 第2版の解説

ギンザメ

全頭亜綱ギンザメ目ギンザメ科Chimaeridaeに属する海産魚の総称,またはそのうちの1種を指す。日本近海には8種のギンザメ科魚類がいるが,交尾器の形態,しりびれの有無,各ひれの形,色彩などが分類上のポイントとなる。名は体が銀白色を呈することに由来する。英名はその顔つきからrat fish,またはrabbit fishという。ギンザメココノホシギンザメアカギンザメの3種がポピュラーであるが,なかでもギンザメChimaera phantasmaイラスト)はもっともふつうに見られる種類で,北海道から東シナ海にかけて分布し,水深90mから540mくらいのやや深い大陸棚斜面の海底で生活する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギンザメ
ぎんざめ / 銀鮫
chimaeras

軟骨魚綱ギンザメ目ギンザメ科の魚類の総称、またはそのなかの1種。ギンザメ類(全頭類)は板鰓(ばんさい)類(サメ・エイ類)と近縁であるが、ギンザメ類は鰓孔が1対しかないことでこれらの魚類と区別できる。世界にはギンザメ科のほかにテングギンザメ科Rhinochimaeridaeとカロリンカス科Callorhinchidaeの計3科がある。このうち、カロリンカス科は南半球に分布するが、ほかの2科は全世界に広く分布する。ギンザメ類はすべて卵生で、細長い卵殻に入った卵を産むが、これらの卵は体内受精されている。交尾のための器官が雄の腹びれ内縁に1対あって、その先端が二、三叉(さ)している。雄はさらに腹びれ直前と前頭部に棘(とげ)の生えた特殊な突起をもち、交尾のときこれらを用いて雌を押さえるという。
 ギンザメ科は吻(ふん)(鼻先)が丸く、剣状や馬蹄(ばてい)形の突起がないことが特徴である。さらにギンザメ科は臀(しり)びれのあるギンザメ属Chimaeraと、臀びれのないアカギンザメ属Hydrolagusに分類され、日本近海にはギンザメ属に3種、アカギンザメ属には4種が認められているが、分類学的に再検討をする必要がある。
 属名のキマエラChimaeraという名称は、ギリシア神話のライオンの頭、ヤギの体、ヘビの尾をもち、口から火を吐く怪獣キメラChimeraに由来する。怪獣の名をつけられた魚にしては、このギンザメ類の性質は温和で弱々しく、深海(ときに2000メートルを超える)の海底に生息する。胸びれは非常に大きいが、この胸びれで鳥のように羽ばたき運動をし、体の後部をくねらせてゆっくりと泳ぐという。
 ギンザメChimaera phantasmaは、日本近海産のギンザメ科魚類のなかで、もっとも普通にみられる種類で、体側の側線が規則的に波状になっていること、雄の交尾器はその半分以上が3分枝していることなどの特徴をもつ。また、別名ギンブカといわれるように体が銀色で、体側に2本の褐色線が走る。北海道以南の太平洋、東シナ海などに分布し、まれに日本海でもとれる。生息水深は主として100~600メートルである。交尾期は春で、雄は雌の体に体を巻き付け、腹びれ前部や前頭部の突起で雌を押さえて交尾する。卵殻は黄褐色、長楕円(ちょうだえん)形で、その長径は160~270ミリメートルぐらいである。トロールなどで漁獲され、練り製品の原料となる。種名ファンタスマphantasmaは「~の形したもの」の意で、ギンザメには「火吹き怪獣の形をした魚」の意味の学名が与えられている。[仲谷一宏]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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