クイーン・シャーロット諸島(読み)くいーんしゃーろっとしょとう(英語表記)Queen Charlotte Islands

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

クイーン・シャーロット諸島
くいーんしゃーろっとしょとう
Queen Charlotte Islands

カナダ南西部の太平洋岸にある諸島。約150の島からなる。ブリティッシュ・コロンビア州の北西岸を、本土とヘカト海峡を挟み北西から南東にまとまって延びている。総面積約1万平方キロメートル。北部にある最大のグラハム島と、すぐ南のモレスビー島が主要な島である。標高はほとんどが1200メートル以下で、大部分針葉樹林に覆われる。産業は木材伐採と漁業が主で、その多くはカナダ本土の加工工場に送られる。諸島内には良質の石炭資源がある。住民は主に、工芸品の製作で知られる先住民のハイダ人である。島名は、1787年に諸島を訪れたジョージ・ディクソンの船名にちなんで名づけられた。

[大竹一彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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