クライオスタット

世界大百科事典 第2版の解説

クライオスタット【cryostat】

物性測定や構造解析の目的で試料を低温に保つ装置。低温実験には不可欠の装置で,その基本構造は熱伝達の調節と熱絶縁の利用から成る。熱伝達は,(1)試料の周囲にある気体の分子運動に基づく熱伝導,(2)試料に接している金属やプラスチックなど固体の熱伝導,(3)物体からの輻射による熱伝導,の三つの形式による。クライオスタットでは,試料の冷却と,冷却した試料への熱の流入を防ぐために,これら三つの熱伝達を制御しかつ利用している。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

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