スペインの廷臣。14世紀末から15世紀初め、ヨーロッパ諸国を脅かしていたオスマン・トルコに対し、新興のティームールが東方から迫っていた。当時カスティーリャとレオンの国王エンリケ3世は、このティームールとの提携を考え、使節団をティームールのもとに派遣することとし、団長に侍従クラビホを任命した。一行は1403年5月に出発し、コンスタンティノープルを経て翌年9月にサマルカンドでティームールに会い、同地に3か月滞在後、帰路についた。途中タブリーズに長期滞在し、06年3月セビーリャに帰着した。帰国後、クラビホが書いた見聞記(Historia del Gran Tamerlán)には、当時東方世界の一大中心都市サマルカンドのようす、ティームール帝国の内部事情、コンスタンティノープルにおけるキリスト教史跡、帰国の途中で見聞したティームール死後における帝国内の混乱ぶりなど、貴重な記録が盛られている。
[海老澤哲雄]
『クラビホ著、山田信夫訳『チムール帝国紀行』(1967・桃源社)』
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