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グチコフ Guchkov, Aleksandr Ivanovich

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グチコフ
Guchkov, Aleksandr Ivanovich

[生]1862.10.26. モスクワ
[没]1936.2.14. パリ
ロシア帝政末期の政治家,大資本家。モスクワの富裕な商家の生れ。穏健な自由主義者として 1905年 11月,「十月党」を結成,ツァーリ政府の出した「十月宣言」を擁護した。 07年第3国会に選出され,10年にはその議長となったが,翌年 P.A.ストルイピンの自治体法に反対して辞職した。第1次世界大戦中は中央戦時工業委員会会長として工業動員を促進したが,ニコライ2世政府には批判的立場をとった。 17年二月革命後,臨時政府の陸・海相となったが,5月 15日ソビエトの圧力で辞職に追込まれた。 L.G.コルニーロフの反乱に加わり,十月革命後ベルリンを経てパリに亡命,同地で反ソ活動を続けた。

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世界大百科事典 第2版の解説

グチコフ【Aleksandr Ivanovich Guchkov】

1862‐1936
ロシアの大企業家でオクチャブリストの指導者。モスクワ大学卒。第3国会で議長,第1次世界大戦中は中央戦時工業委員会議長を務め,軍需品供給にあたる。1915年のロシア軍大敗後は帝政の体制内改革を求める〈進歩ブロック〉に参加する。二月革命後の臨時政府の陸海軍大臣に就任し,軍隊に〈鉄の規律〉を導入してソビエトと対立,5月に辞任した。コルニーロフ反乱の組織者の一人。18年にベルリンに亡命した。【藤本 和貴夫】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グチコフ
ぐちこふ
Александр Иванович Гучков Aleksandr Ivanovich Guchkov
(1862―1936)

ロシアの政治家。グチコフ家はモスクワの資本家一族。1905年に地主・資本家政党たるオクチャブリストの結成に参画し、その指導者となった。07年より国会議員、一時は議長を務めた。第一次世界大戦中、戦時工業委員会議長、二月革命後は臨時政府陸海軍相として戦争遂行政策に重きをなした。十月革命に反対して亡命した。[原 暉之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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