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グリゴロービチ Dmitrii Vasil’evich Grigorovich

世界大百科事典 第2版の解説

グリゴロービチ【Dmitrii Vasil’evich Grigorovich】

1822‐99
ロシア作家バルザックやジョルジュ・サンドなどヨーロッパの〈農民小説〉の影響のもとに,ロシア最初の農民小説《村》(1846),《不幸なアントン》(1847)を書く。農民(ナロード)を主人公とし,それを共感をもって描くという手法は,ツルゲーネフに大きな影響を与えたが,彼はこの2作により,ゴーゴリによって代表される文学上の新流派〈自然派〉の最も重要な作家とみなされた。工科学校出身だった彼は,学校の後輩ドストエフスキーを文壇に出したが,その40年後チェーホフを発見するという大きな貢献をロシア文学史に対して果たした。

グリゴロービチ【Yurii Nikolaevich Grigorovich】

1927‐
ロシアの舞踊演出家。1946年レニングラード舞踊学校卒業,キーロフ劇場のソリストであるかたわら振付演出にも意欲を示し,プロコフィエフの《石の花》(1957),A.D.メーリコフの《愛の伝説》(1961)の演出によって非凡な才能を認められた。これらの作品のボリショイ劇場上演後,1964年同劇場の首席バレエマスターとなり,まず古典の新演出に着手,チャイコフスキーの三大バレエを現代の論理,思考,感覚に合致するよう改訂上演した。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のグリゴロービチの言及

【ボリショイ・バレエ団】より

…30年代の半ばから独ソ戦時代にかけてレペシンスカヤOl’ga Vasil’evna Lepeshinskaya(1916‐ )をはじめ多くの人材が成長し,上演目録も多彩なものとなり,戦後はウラノワの移籍,50年代後半からは国外公演によってその声価はさらに高まった。64年にはYu.N.グリゴロービチを芸術監督に迎え,チャイコフスキーの三大バレエをはじめ古典の改訂,《スパルタクス》その他の新作によって現代人の共感を得た。一方,プリセツカヤは自作自演の《カルメン》《アンナ・カレーニナ》によって新境地をひらくなど,同バレエ団は世界最高を誇る250名の踊り手,多彩な演目と豪華絢爛たる演出によって世界を魅了した。…

※「グリゴロービチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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