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グロメール Gromaire, Marcel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

グロメール
Gromaire, Marcel

[生]1892.7.24. ノール,ノワイエルシュルサンブル
[没]1971.4.11. パリ
フランスの画家。パリに出てコラロッシ,ランソンなどの画塾に学び,フォービスムキュビスムの手法を学んだが,プリミティブの諸芸術,P.セザンヌ,G.スーラの影響を受け,暗い主題による独自の表現主義的世界を形成。主としてサロン・ドートンヌおよびアンデパンダン展に作品を発表。 1937年パリ万国博覧会におけるセーブル陶器館の壁画を制作。 39年 J.リュルサらとともにオービュッソン制作場のタペストリー復興運動に協力。 52年カーネギー賞,56年グッゲンハイム賞,59年フランス国家大賞などを受賞。代表作は『戦争』 (1925) 。

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百科事典マイペディアの解説

グロメール

フランスの画家。ノール県生れ。キュビスムの構成的画面の影響を受け,農夫や兵士,労働者などの生活を単純なフォルムで描いたが,本質的には表現主義の流れをくむ一人とされている。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

グロメール
ぐろめーる
Marcel Gromaire
(1892―1971)

フランスの画家。パリのコラロッシ画塾に学び、1911年のアンデパンダン展より出品。第一次世界大戦で負傷。21年最初の個展をリコルヌ画廊で開催。すでにこの時期より彼の個性的な画風は確立し、生涯変わることがなかった。テーマは農民や職人の日常生活、裸婦たちで、大まかな強い形態感を備えた人体は、暗く重い色斑(しきはん)でたくましい量感を備え、現実生活の重みを象徴している。25年のアンデパンダン展出品の『戦争』(パリ国立近代美術館)はその代表作。グロメール自身は「古典的」と主張しているが、フランス的表現主義と考えることができよう。39年以降リュルサとともにタペストリーの復興に努め、ここでは画風はより装飾的になっている。[中山公男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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