ケファリン(読み)けふぁりん(その他表記)Kephalin ドイツ語

デジタル大辞泉 「ケファリン」の意味・読み・例文・類語

ケファリン(〈ドイツ〉Kephalin)

脳や血漿けっしょう中に多量に含まれる燐脂質一種血液凝固作用、細胞形成機能関係すると考えられている。セファリン

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精選版 日本国語大辞典 「ケファリン」の意味・読み・例文・類語

ケファリン

  1. 〘 名詞 〙 ( [ドイツ語] Kephalin ) 脳や血漿(けっしょう)中に多量に含まれる燐脂質の一種。血液の凝固作用に関係があり、細胞の形成と機能にも関係すると考えられている。セファリン。ホスファチジルエタノールアミン

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケファリン」の意味・わかりやすい解説

ケファリン
けふぁりん
Kephalin ドイツ語

セファリンcephalinともいう。レシチンに似たリン脂質の一種。ホスファチジン酸グリセリンの三つのヒドロキシ基のうちα(アルファ)、β(ベータ)が脂肪酸と、γ(ガンマ)がリン酸とエステル結合したもの)のリン酸基にさらにエタノールアミンがエステル結合したものをさす。歴史的な呼称で、今日ではホスファチジルエタノールアミンとよばれることが多い。また、エタノールアミンのかわりにセリンが結合したもの(ホスファチジルセリン)を含めてよぶこともある。細菌から高等動物に至る広い分布を示し、とくに生体膜の構成成分として重要。生合成は、活性化されたエタノールアミンやセリンが、ジグリセリドに転移してケファリンとなる。さらにメチル化されるとレシチンとなる。

[若木高善]

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百科事典マイペディア 「ケファリン」の意味・わかりやすい解説

ケファリン

リン脂質の古い呼称。

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栄養・生化学辞典 「ケファリン」の解説

ケファリン

 →セファリン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケファリン」の意味・わかりやすい解説

ケファリン

「ホスファチジルエタノールアミン」のページをご覧ください。

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