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ケーニヒスワルト Königswald, Gustav Heinrich Ralph von

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ケーニヒスワルト
Königswald, Gustav Heinrich Ralph von

[生]1902.11.13. ベルリン
[没]1982.7.10. バートホンブルク
ドイツの人類学者,古生物学者。ユトレヒト大学教授,ゼンケンベルク博物館古人類学部長。ジャワの第四紀層 (ジェティス層,トリニール層) の発掘調査を行い,ソロ人 (1933) ,ピテカントロプス第2号 (37) ,メガントロプス (39) などを発見した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ケーニヒスワルト【Gustav Heinrich Ralph von Koenigswald】

1902‐82
ドイツ生れの古生物学・人類学者。ミュンヘン大学で古生物を学び,1931年,バンドン地質調査所に入って,ジャワ各地の古生物学的調査に従事した。31年から33年にかけて,ガンドンのソロ人遺跡の発掘に参加したのを皮切りに,現地人コレクターの協力をえて更新世人類化石の収集につとめ,ピテカントロプスの下顎骨B,頭骨II,III,IV,メガントロプス下顎骨などを続々と発見した。またバンドンや香港の漢方薬店で,いわゆる竜骨,竜歯を買い集め,そのなかから巨大な絶滅類人猿の大臼歯を発見し,ギガントピテクス・ブラッキと命名して発表した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ケーニヒスワルト
けーにひすわると
Gustav Heinrich Ralph von Knigswald
(1902―1982)

ドイツの古生物学者、古人類学者。ドイツで教育を受けたのちオランダのユトレヒト大学教授となり、1930年代以降、東南アジアで古生物学的調査を行った。とくにインドネシアのジャワ島で第四紀層の研究を進め、多くの重要な古人類化石を発見した。それらはジャワ原人ホモ・エレクトゥス)、旧人のソロ人、ジャワ原人の祖先型と考えられるメガントロプスなどである。また香港(ホンコン)の中国薬店で売られていた歯の化石から偶然に発見したギガントピテクスは、絶滅した第四紀の類人猿として注目されている。第二次世界大戦のおり、オランダ人と間違えられて日本に抑留されたが、戦後ユトレヒト大学に戻った。晩年に同大学を辞し、旧西ドイツ、フランクフルトのゼンケンベルク博物館に移った。[埴原和郎]

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世界大百科事典内のケーニヒスワルトの言及

【ギガントピテクス】より

…化石類人猿の一つ。地質・古生物学者G.H.R.vonケーニヒスワルトは,1935年に香港の薬種問屋で巨大な右下顎第3大臼歯を発見,ギガントピテクス・ブラッキG.blackiと命名した。その後20年間に資料は追加されたが,すべて遊離した歯ばかりで,時代や出土地点は不明である。…

【トリニール】より

…北京原人の発見までの間,多くの議論を喚起したピテカントロプスの発見地であるトリニールは,セレンカH.Selenkaの調査隊によって,1907‐08年に再び調査されたが,豊富な動物化石を得たのみで人骨は発見されなかった。その後,1937,38年にケーニヒスワルトによって,バパンBapang,タンジュンTandjun両村で第2,第3のピテカントロプスの頭骨が発見され,同じ地層からの出土であることが確認された。ピテカントロプス【重松 和男】。…

【メガントロプス】より

…インドネシアのジャワ島で発見された洪積(更新)世前期の末葉,約100万年前のヒト科化石。人類化石の産地として知られるサンギランSangiranのプチャガン層で1939年と41年に発見された2個の下顎骨の破片が,それまでに知られていたピテカントロプスに比べて異常に大きかったため,発見者のG.vonケーニヒスワルトはこれを新属新種と考えてメガントロプス・パラエオヤワニクスM.palaeojavanicusと命名した。おとがい孔の位置で測った下顎体の高さが48mm,厚さが28mmあり,現代人の1.5ないし2倍,ほぼ大型ゴリラなみの大きさであるが,第1小臼歯が二咬頭性であるなど,歯の形態はヒト科の特徴を備えている。…

※「ケーニヒスワルト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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