コモチサヨリ(読み)こもちさより(英語表記)Duncker's river garfish

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コモチサヨリ」の意味・わかりやすい解説

コモチサヨリ
こもちさより / 子持細魚
Duncker's river garfish
[学] Zenarchopterus dunckeri

硬骨魚綱ダツ目サヨリ科に属する汽水魚。宮古島、八重山列島パプア・ニューギニアアンダマン諸島、インド東岸など西太平洋の熱帯域に分布する。下顎(かがく)は上顎より著しく長い。背びれと臀(しり)びれは体の後部にあってほぼ対位する。尾びれの後縁は直線状かやや丸いこと、鼻孔にある肉質突起は長いことなどの特徴でほかの種と容易に区別できる。成熟した雄では背びれ第4軟条は伸長し、臀びれ第6軟条は羽状に広がる。全長15センチメートルほどにしかならない小型種。河口付近やマングローブ域の水路などの汽水域の表・中層域にすみ、動物プランクトンや、水面にいる昆虫類を食べる。卵胎生魚で、夏から秋にかけて稚魚が出現する。

[尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コモチサヨリ」の意味・わかりやすい解説

コモチサヨリ
Zenarchopterus dunckeri

ダツ目サヨリ科。全長 13cmになる。体は細長く,円筒形サヨリのように下顎が嘴状に伸び,体長半分ぐらいの長さがある。汽水域に棲息する。卵胎生。アンダマン諸島,西太平洋の熱帯域,日本では宮古・八重山諸島に分布する。

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