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コンソル公債 コンソルこうさいConsolidated Annuities

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コンソル公債
コンソルこうさい
Consolidated Annuities

1751年に始ったイギリス国債の一種であり,永久公債の典型としてあげられる。第1次世界大戦以前,コンソル公債はイギリスにおける国債の大部分を占めた。利率は年3%であったが,1888年にそれまでのコンソル公債は確定年金と統合されて借換えられ,利率も初めの 14年間は 2.75%,その後は 2.5%へ引下げられた。第1次世界大戦および第2次世界大戦を経てイギリスの国債は戦時公債などにより種類も発行額も膨張し,コンソル公債は多くの国債のなかのほんの一種にすぎなくなり,国債発行残高に占めるシェアも低下して 1954年には1%となった。 23年以降コンソル公債は議会の承認によりいつでも償還できることになっているが,実際は償還も借換えも行われていない。

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デジタル大辞泉の解説

コンソル‐こうさい【コンソル公債】

consols》英国で発行された永久公債。1751年に各種公債を統合・一元化して開始された。償還期限がなく、永久に利子が支払われる仕組み。

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百科事典マイペディアの解説

コンソル公債【コンソルこうさい】

永久公債

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世界大百科事典 第2版の解説

コンソルこうさい【コンソル公債】

イギリスの代表的な国債で,1751年に既存9公債を統合し借り換え(〈国債〉の項参照)て成立したconsolidated annuities(略称Consols)が起源である。この旧コンソルは3%利付きであったが,1882年に1840年代発行の2種の公債と統合され,2.75%(1903年からは2.5%)利付きの新コンソル(別称ゴッシェン公債Goschens)となった。それは1923年以降議会の承認で償還可能とされていたが,政府にとっては市価が安いため額面償還の利点はなく,低利率のため借換えの必要もなかったから,事実上典型的な永久公債となって存続した。

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大辞林 第三版の解説

コンソルこうさい【コンソル公債】

イギリスの政府発行の、元本償還がなく利子が定期的に支払われる永久公債。永久確定利付公債。

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世界大百科事典内のコンソル公債の言及

【ギルト・エッジド証券】より

…ふつうは大蔵省証券(TB)を含まない。1850年代に創設されたコンソル公債が代表であったが,第1次大戦前には国債のほとんどがコンソルで占められたためである。ギルト・エッジはかつて優良投資対象の代名詞であったが,近年は市場利子率の高騰やインフレーションの進展などに伴って,額面を割ることが多く,この意味では優良証券とはいいがたくなっている。…

※「コンソル公債」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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