コンソーシアム(読み)こんそーしあむ(その他表記)consortium

翻訳|consortium

デジタル大辞泉 「コンソーシアム」の意味・読み・例文・類語

コンソーシアム(consortium)

協会組合連合
開発途上国に対する援助方式を調整するために、先進国が結成する会議国際借款団債権国会議

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「コンソーシアム」の意味・読み・例文・類語

コンソーシアム

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] consortium )
  2. 融資あるいは大規模工事などの受注にあたって銀行企業が連合を組むこと。
  3. 発展途上国への経済援助のために、その国に債権を持つ諸国が開く会議。また、そのための国際借款団。
  4. 一般に、団体連合。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コンソーシアム」の意味・わかりやすい解説

コンソーシアム
こんそーしあむ
consortium

もともとは資金の共同調達を意味する金融用語であるが、現在は一般に国際的な借款団や融資団をさして用いることが多い。第二次世界大戦後、先進国の発展途上国に対する経済援助は2国間で行われることが多かったが、地域的な偏りを生じやすいことや政治的な影響を受けやすいことなどの欠点があったため、しだいに数か国が協力して援助を行う方式が有力になってきた。その場合、援助の競合重複を避けたり、役割分担を調整し資金の効率的配分を行うためにコンソーシアムが形成される。これは国際借款団あるいは債権国会議といわれ、多くの場合、世界銀行が中心となって行っている。具体例としては、1958年に発足した日本を含む先進10か国と世界銀行で構成されたインドに対する債権国会議、66年東京で開催された日本を含む先進12か国および世界銀行、アジア開発銀行などで構成されたインドネシアに対する債権国会議などがある。また70年代に入り国際的金融活動が活発化するとともに、エネルギー資源のような大規模開発に対して、先進国の民間銀行がコンソーシアム(国際融資団)を結成し、リスクの分散を図りながら大量の資金需要に応じる例が増えてきている。さらに、先進国の一般企業が海外で各種プラントの建設を進めるために企業連合的なコンソーシアムを形成し、資金調達技術提携、業務分担などを共同して行う場合もある。

[秋山憲治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ASCII.jpデジタル用語辞典 「コンソーシアム」の解説

コンソーシアム

企業連合や資本連合のこと。大規模開発事業の推進や資金需要に対応するため、国内外の枠を超えて銀行や企業が提携する。投資負担や事業リスクが回避できる。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンソーシアム」の意味・わかりやすい解説

コンソーシアム

国際借款団」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android