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ゴンド

百科事典マイペディアの解説

ゴンド

インド,デカン高原ゴンドワナ地方の人びと。約400万人。形質的にはドラビダ諸族と相違するが,言語的にはドラビダ語族に所属。初歩的耨耕(じょっこう),採集狩猟に従事。
→関連項目指定部族

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴンド
ごんど
Gond

インド中央部、マディヤ・プラデシュ州、マハラシュトラ州東部、アンドラ・プラデシュ州北部およびその隣接諸州に住む人々。インドドラビダ民族集団のなかで最大の人口をもつ。しかし、文化・社会はかならずしも一様ではない。言語も、半数以上はドラビダ系のゴンディ語を話すが、他はヒンディー語テルグ語などを用いる。15世紀以降いくつもの土侯国を形成し、ヒンドゥー諸王やイスラム諸王朝と争った。
 生業は農業だが、高原の乾燥地であるにもかかわらず灌漑(かんがい)は行わず、移動焼畑農法を行う。斧(おの)、掘捧など簡単な道具を用いて、トウモロコシ、小麦、豆類、雑穀を栽培する。現在では焼畑は減り、道具も大半は鋤(すき)を使うが、ゴンドの一集団ムリア・ゴンドはいまも移動焼畑を行っている。村落を形成し、村長と祭司がいるが、周期的に居住地をかえ、また個人が村への帰属を自由に変更できるため、村落の構成が流動的で、不安定である。ムリア・ゴンドには男女の若者組があり、女性は結婚前にかならずいれずみをする。ゴンド人は結婚に際して、夫は妻方に多くの婚資、あるいは労働奉仕を与えなければならないので、しばしば略奪婚(実際には駆け落ち)が行われる。一夫多妻が認められている。出自は父系。父系氏族は社会組織の面だけでなく、宗教的にも重要で、氏族神への信仰が彼らの宗教の中心である。[板橋作美]

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