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略奪婚 りゃくだつこんmarriage by capture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

略奪婚
りゃくだつこん
marriage by capture

戦争その他を媒介として捕えた女性を妻とする婚姻形態。このような風習はインドアラビアヨーロッパスラブの諸民族の口頭伝承古文書,法典その他に記録されているだけでなく,アフリカオーストラリアラテンアメリカの諸民族の間にも,婚姻儀礼としてその模倣行為が伝えられている。 J.マクレナンらによれば,略奪婚は原始乱婚制の段階において顕著にみられ,それが集団間の平和関係の成立後に制度化され,その後外婚制が成立したという仮説を立てたが,認められていない。

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デジタル大辞泉の解説

りゃくだつ‐こん【略奪婚】

結婚の相手としての女性を他部族から略奪してくる結婚形態。原始社会や未開民族で行われた。
俗に、夫または妻のいる人に求婚して成立した結婚のこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

略奪婚
りゃくだつこん

戦争などを通じて敵の集団から捕らえた女性を妻とする結婚。マクレナンは、これを婚姻制度のもっとも初期に普遍的に存在した制度であると考えた。それによると、原始集団は不断の闘争状態にあり、略奪による妻の獲得が習わしであったが、これが集団間の平和の成立後にも制度として残り、集団内での婚姻を禁ずる外婚規制を生むに至ったという。確かに婚姻儀礼の一部として花嫁略奪を演じてみせる例が数多く報告されているが、いずれも象徴的行為にすぎず、マクレナンのいう略奪婚の存在を証明するものとは考えられない。[濱本 満]

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