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ゴーサーラ ゴーサーラGosāla, Makkhali

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ゴーサーラ
Gosāla, Makkhali

前6~5世紀頃のインドの思想家。いわゆる六師外道の一人で,漢訳仏典では邪命外道と訳されているアージービカ教を信奉していたと伝えられる。彼は生きているものを構成している要素として,霊魂,地,水,火,風,虚空,得,失,苦,楽,生,死の 12種を考えた。また自由意思に基づく行為を否定し,したがって個人の業による因果応報を否定し,徹底的な運命論,あるいは宿命論を説いた。この思想はマウリヤ朝時代までは相当有力であったが,その後ジャイナ教のなかに吸収された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ゴーサーラ
ごーさーら
Makkhali Gosla

生没年不詳。古代インドの思想家で、アージービカ派の主導者。釈迦(しゃか)と同時代人で、六師外道(ろくしげどう)の一人。遍歴者を両親として牛舎の一隅に生まれ、ジャイナ教の開祖マハービーラとは一時期、修行をともにしたと伝えられる。彼は個人の業(ごう)による因果応報(いんがおうほう)を否定し、徹底した宿命論を説いた。輪廻(りんね)の期間は一定であり、そこにおける苦楽もまた定まっている。いっさいの生類は運命と状況と本性とに支配されて苦楽を享受し、人間の自由意志は否定される。賢者も愚者も840万大劫(こう)の間を輪廻して苦の終わりに至ることは、あたかも投げられた巻き糸が解け終わるまで転がっていくごとくである、という。[松田愼也]

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