コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

六師外道 ろくしげどう

5件 の用語解説(六師外道の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六師外道
ろくしげどう

ゴータマ・ブッダ在世当時に活躍した,6人の代表的なインド自由思想家たち。王権が伸張して旧来のバラモンの威信が次第に衰え,また貨幣経済が発展し,物質的生活が豊かになっていった時代を背景に現れた思想家たちであるが,彼らを総称して,「つとめる人」 sramaṇa (→沙門 ) と称する。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

ろくし‐げどう〔‐ゲダウ〕【六師外道】

釈迦在世時の中インドの代表的な六人の思想家。仏教側からの称。道徳否定の富蘭那迦葉(ふらんなかしょう)(プーラナ=カッサバ)、決定論の末伽梨拘舎梨(まかりくしゃり)(マッカリゴーサーラ)、懐疑論の刪闍耶毘羅胝子(さんじゃやびらていし)(サンジャヤ=ベーラッティプッタ)、快楽主義唯物論の阿耆多翅舎欽婆羅(あぎたきしゃきんばら)(アジタ=ケーサカンバラ)、因果否定論の迦羅鳩駄迦旃延(からくだかせんねん)(パクダ=カッチャーヤナ)、ジャイナ教開祖の尼乾陀若提子(にけんだにゃだいし)(ニガンタ=ナータプッタまたはマハービーラ)をいう。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

六師外道【ろくしげどう】

自由思想家

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

ろくしげどう【六師外道】

〘仏〙 釈迦の時代に中インドに出た六人の有力な思想家のこと。釈迦とともに当時の非バラモン系の思想を代表する。無道徳論の富蘭那迦葉ふらんなかしよう、宿命論自然論の末伽梨拘舎梨まかりくしやり、懐疑論の刪闍耶毘羅胝子さんじやびらていし、快楽主義的唯物論の阿耆多翅舎欽婆羅あぎたきしやきんばら、無因果論的感覚主義の迦羅鳩駄迦旃延からくだかせんねん、ジャイナ教の開祖尼乾陀若提子にけんだにやだいし(ニガンタ=ナータプッタ、別称マハー=ビーラ)のこと。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六師外道
ろくしげどう

紀元前5世紀ころ、釈迦(しゃか)と同時代に、中インド地方(ガンジス川中流域)で活躍した6人の有力な自由思想家のこと。仏教の側からみて異端の思想家であることから外道という。(1)道徳否定論者のプーラナ・カッサパ、(2)決定論者でアージービカ派の開祖のマッカリ・ゴーサーラ、(3)七要素説のパクダ・カッチャーヤナ、(4)唯物論者のアジタ・ケーサカンバリン、(5)懐疑論者のサンジャヤ・ベーラッティプッタ、(6)ジャイナ教の開祖であるニガンタ・ナータプッタ(マハービーラ)の6人。このうち、プーラナは、殺生(せっしょう)、盗賊、姦通(かんつう)、嘘言(きょげん)などの行為をはたらこうとも悪をなしたのではなく、また祭祀(さいし)、布施(ふせ)、自己制御、真実語をなしたとしても善の生じることはなく、善悪の行為に対する果報もまた存在しないと説いた。パクダは、人間は地・水・火・風の4元素と苦・楽・霊魂との7要素から構成され、これら7要素は常住不変でなにものも生み出すことなく、なにものにも損なわれることがないから、世の中にはいかなる行為もなく、たとえ利剣をもって頭を断つとも剣刃が7要素の間隙(かんげき)を通過するのみであると説いた。サンジャヤは、来世の存在などの問いに対してことさらあいまいでとらえがたい議論を行い、確答することをしなかった。彼によって初めて形而上学(けいじじょうがく)的問題に対する判断中止の思想がインドに現れたとされる。舎利弗(しゃりほつ)、大目(だいもくけんれん)という釈迦の二大弟子はともに当初はサンジャヤの徒であった。[松田愼也]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の六師外道の言及

【アージービカ教】より

…仏陀の時代に仏教,ジャイナ教と並ぶほど有力だった裸形托鉢教団の宗教。六師外道の一人であるマッカリ・ゴーサーラを主導者とする。〈アージービカ〉という名称は,他教団からの貶称として用いられる時には,〈生活の糧を得るために修行する者〉の意となり,漢訳仏典では〈邪命外道〉と訳されている。…

【自由思想家】より

…尊称マハービーラ,ジナ),仏教を開いたゴータマ・ブッダ(以上すべてパーリ語表記)などである。前6者は,仏教からは〈六師外道〉と呼ばれている。また,仏教によれば,この六師の学説(見)を含めて,〈六十二見〉がそのころ栄えていたという。…

※「六師外道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

六師外道の関連キーワード根本仏教須達浄飯王祖師像ティラク在世舎衛時世時節波斯匿王対応時間の法則

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone