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六師外道 ろくしげどう

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

六師外道
ろくしげどう

ゴータマ・ブッダ在世当時に活躍した,6人の代表的なインド自由思想家たち。王権が伸張して旧来のバラモンの威信が次第に衰え,また貨幣経済が発展し,物質的生活が豊かになっていった時代を背景に現れた思想家たちであるが,彼らを総称して,「つとめる人」 sramaṇa (→沙門 ) と称する。

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デジタル大辞泉の解説

ろくし‐げどう〔‐ゲダウ〕【六師外道】

釈迦在世時の中インドの代表的な六人の思想家。仏教側からの称。道徳否定の富蘭那迦葉(ふらんなかしょう)(プーラナ=カッサバ)、決定論の末伽梨拘舎梨(まかりくしゃり)(マッカリゴーサーラ)、懐疑論の刪闍耶毘羅胝子(さんじゃやびらていし)(サンジャヤ=ベーラッティプッタ)、快楽主義唯物論の阿耆多翅舎欽婆羅(あぎたきしゃきんばら)(アジタ=ケーサカンバラ)、因果否定論の迦羅鳩駄迦旃延(からくだかせんねん)(パクダ=カッチャーヤナ)、ジャイナ教開祖の尼乾陀若提子(にけんだにゃだいし)(ニガンタ=ナータプッタまたはマハービーラ)をいう。

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百科事典マイペディアの解説

六師外道【ろくしげどう】

自由思想家

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大辞林 第三版の解説

ろくしげどう【六師外道】

〘仏〙 釈迦の時代に中インドに出た六人の有力な思想家のこと。釈迦とともに当時の非バラモン系の思想を代表する。無道徳論の富蘭那迦葉ふらんなかしよう、宿命論自然論の末伽梨拘舎梨まかりくしやり、懐疑論の刪闍耶毘羅胝子さんじやびらていし、快楽主義的唯物論の阿耆多翅舎欽婆羅あぎたきしやきんばら、無因果論的感覚主義の迦羅鳩駄迦旃延からくだかせんねん、ジャイナ教の開祖尼乾陀若提子にけんだにやだいし(ニガンタ=ナータプッタ、別称マハー=ビーラ)のこと。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

六師外道
ろくしげどう

紀元前5世紀ころ、釈迦(しゃか)と同時代に、中インド地方(ガンジス川中流域)で活躍した6人の有力な自由思想家のこと。仏教の側からみて異端の思想家であることから外道という。(1)道徳否定論者のプーラナ・カッサパ、(2)決定論者でアージービカ派の開祖のマッカリ・ゴーサーラ、(3)七要素説のパクダ・カッチャーヤナ、(4)唯物論者のアジタ・ケーサカンバリン、(5)懐疑論者のサンジャヤ・ベーラッティプッタ、(6)ジャイナ教の開祖であるニガンタ・ナータプッタ(マハービーラ)の6人。このうち、プーラナは、殺生(せっしょう)、盗賊、姦通(かんつう)、嘘言(きょげん)などの行為をはたらこうとも悪をなしたのではなく、また祭祀(さいし)、布施(ふせ)、自己制御、真実語をなしたとしても善の生じることはなく、善悪の行為に対する果報もまた存在しないと説いた。パクダは、人間は地・水・火・風の4元素と苦・楽・霊魂との7要素から構成され、これら7要素は常住不変でなにものも生み出すことなく、なにものにも損なわれることがないから、世の中にはいかなる行為もなく、たとえ利剣をもって頭を断つとも剣刃が7要素の間隙(かんげき)を通過するのみであると説いた。サンジャヤは、来世の存在などの問いに対してことさらあいまいでとらえがたい議論を行い、確答することをしなかった。彼によって初めて形而上学(けいじじょうがく)的問題に対する判断中止の思想がインドに現れたとされる。舎利弗(しゃりほつ)、大目(だいもくけんれん)という釈迦の二大弟子はともに当初はサンジャヤの徒であった。[松田愼也]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の六師外道の言及

【アージービカ教】より

…仏陀の時代に仏教,ジャイナ教と並ぶほど有力だった裸形托鉢教団の宗教。六師外道の一人であるマッカリ・ゴーサーラを主導者とする。〈アージービカ〉という名称は,他教団からの貶称として用いられる時には,〈生活の糧を得るために修行する者〉の意となり,漢訳仏典では〈邪命外道〉と訳されている。…

【自由思想家】より

…尊称マハービーラ,ジナ),仏教を開いたゴータマ・ブッダ(以上すべてパーリ語表記)などである。前6者は,仏教からは〈六師外道〉と呼ばれている。また,仏教によれば,この六師の学説(見)を含めて,〈六十二見〉がそのころ栄えていたという。…

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