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サクラソウ(桜草) サクラソウPrimula sieboldii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サクラソウ(桜草)
サクラソウ
Primula sieboldii

サクラソウ科の多年草東シベリアなど東北アジアの冷温帯にも分布する。日本各地の山野の湿地に自生し,また観賞用に広く栽培される。地下の根茎から長い葉柄のある4~10cmの長楕円形の葉を多数出す。4月頃,葉間から直立する長い花茎を出し,その先に数個のピンクの花を散形状につける。花冠は直径約 2cmで5つに裂けサクラの花のように展開し,基部は筒状になる。おしべ5本は花冠の裂片と対生し,めしべ花柱は短いものと長いものがある。花色は白色,紅色,紅紫色などいろいろあり,また大きさにも変化が非常に多い。日本では江戸時代から盛んに栽培され,園芸品種の数は 200~300もある。これらを総称してニホンサクラソウという。日本産の同属のものには湿地に生じる大型のクリンソウ (九輪草) をはじめ,高山性のヒナザクラ,ハクサンコザクラ (白山小桜) ユキワリソウ (雪割草) などがある。

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百科事典マイペディアの解説

サクラソウ(桜草)【サクラソウ】

サクラソウ科の多年草で,北海道南部,本州,九州の川岸や高原地方の草地にはえ,朝鮮,中国東北,東シベリアに分布。全草に白い軟毛があり,やわらかい。葉は卵形で長さ4〜10cm,長い柄がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

サクラソウ【サクラソウ(桜草) primrose】

美しい放射相称の花をつけるサクラソウ科の多年草。約600種が北半球の温帯から寒帯を中心に分化しており,多くの種が園芸植物として植栽される。通常は落葉性だが,外国の種類には常緑や低木状になるものもある。根茎は通常短く匍匐(ほふく)する。葉は托葉がなく根生し,単葉倒卵形,長楕円形から腎円形まで変異に富む。全体に多細胞の関節毛や腺毛により分泌される粉状物がある。葉の間から花茎を伸ばし,散形状または輪生状に花をつける。

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世界大百科事典内のサクラソウ(桜草)の言及

【プリムラ】より

…サクラソウ科サクラソウ属Primulaの植物は,北半球温帯域に約600種が分化している多年草であるが,日本産のサクラソウやクリンソウのように美しい花をつける種が多く,重要な園芸植物の一群となっている。日本では外国産のサクラソウ属園芸植物をプリムラと称することが普通で,ここでは外国産のもの,あるいは外国で観賞用に品種改良され,多く栽培されるものをとりあげる。(1)プリムラ・マラコイデス(和名ケショウザクラ,オトメザクラ)P.malacoides Franch.(英名fairy primrose)(イラスト)は中国雲南省原産。…

【プリムラ】より

…サクラソウ科サクラソウ属Primulaの植物は,北半球温帯域に約600種が分化している多年草であるが,日本産のサクラソウやクリンソウのように美しい花をつける種が多く,重要な園芸植物の一群となっている。日本では外国産のサクラソウ属園芸植物をプリムラと称することが普通で,ここでは外国産のもの,あるいは外国で観賞用に品種改良され,多く栽培されるものをとりあげる。(1)プリムラ・マラコイデス(和名ケショウザクラ,オトメザクラ)P.malacoides Franch.(英名fairy primrose)(イラスト)は中国雲南省原産。…

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